求めていた本に会えた?「BOOK TONIC MARKET」の様子をレポート!
こんにちは!ビィーゴ スタッフの大澤です。
2025年6月7日(土) 11:00〜17:00 枚方ビオルネ5階ビィーゴ イベントルームABC / マルシェスペース / キッチンスペースにて 心を潤す本のイベント『BOOK TONIC MARKET(ブック トニック マーケット)』を開催しました!

こちらは、出版社にお勤め経験のあるFooTURE 菅原さんが企画された、本のマルシェ!
ちなみにFooTUREは現在THE HOTANI CRAFT STandで2週間に1度、間借りランチ営業をしていたり、枚方公園のカフェダイニングhitotokiさんで毎週水曜日にFooTURE FACTORYという夜ごはん営業をされています!

ということで、朝からみなさん準備を始められていました。

アート系の本やほっこりする本、ユニークな本などなど、枚方ではなかなかお目に掛かれない幅広いジャンルの本がいっぱい!

初開催にも関わらず、終始大賑わい!みんな本をじっくりと眺めていましたが、静かな熱気がひしひしと伝わりました。
「あのお客さん、このお店が好きなら、きっとあのお店も合うだろう。」
そうして菅原さんがチョイスした書店には、時間内ギリギリまで長蛇の列ができていました。
読者と本が自然とつながり、良い化学反応が生まれたようです。

ここからは、当日の様子をレポートします!
本好きの方、ぜひこの記事を読んで会場の雰囲気を楽しんでくださいね。
『BOOK TONIC MARKET』とは…?

「BOOK TONIC MARKET」は、関西圏で活動している独立系書店を中心に集めた、本のマルシェイベントです。
今回は、大阪・京都・奈良を中心に、東京からも1店舗!そして枚方からも“移動ライブラリ”の方をお呼びして計10ブースが出店。同時にマルシェシェスペースには枚方の人気カフェ3ブースが並び、大いに賑わいを見せてくれました。

ビィーゴのキッチンスペースではイートインコーナーも用意。
マルシェで買ったフードやスイーツでお腹を満たし、午前、午後の数時間を過ごしている方もたくさんいらっしゃいました。




自分ではついつい同じ系統の本ばかり選んでしまいませんか?
本屋さんと対面で話すことで、今までは手に取らなかった新たなジャンルの本に出会えます。

本好きの方には、大満足の1日となったのではないでしょうか。
各書店さんにインタビューしてみました。
①烽火書房(ほうかしょぼう)-京都-

烽火書房さんは、”必要な時に必要な人に必ず届く烽火(のろし)のような本”を届けています。
「大きな出版社では高速で大量の人に届きます。でも、うちは1人で始めた小さな出版社なので、多くに人には届けられません。
自分の近くにあるとただの煙。だから、よく見えない。だけど、遠くからは”烽火”って目印となりますよね。
烽火書房では、本当に必要な方には必ず届く”烽火”のような本を届けたいと思っています。」

同時代性の共通の空気として、求めている方には自然に届くものなんだそうです。
「烽火って反撃の合図でもあるんですよ。
うちの本が人生の道しるべになって、生きやすくなったり暮らしやすくなったり働きやすくなったりしてもらえるとうれしいですね。」

「自分にはこれが必要だったんだ!」と毎日を少しだけ頑張れる。そんな本に出会える出版社さんです。
②考える”よはく” -京都-

「読む方の心のコンパスに立ち返るきっかけとなる本を届ける」というコンセプトの考える”よはく”さん。ご夫婦共に普段は会社員をしていて、毎日せかせかと生きている気がするそう。
「自分たちが大事なところに立ち返れる、そう促してくれるきっかけとなるコンパスが必要だと感じたんです。それを自分たちだけでなく、いろんな方に届けていきたいな、という思いがあります。」

本は時を超えて大事にことを教えてくれるというオーナーさん。
「好みや流行りだけでなく、哲学や人類学といった本にも挑戦してみてほしいですね。一般向けに易しく書かれている本もあります。そのような本の中から、自分たちの生活や人生に接続できるような本を選んでいます。」

考える”よはく”さんでは、選書も行いました。本を選びながらゆっくりとお話することで、自分を見つめ直すきっかけにも。誰かに思いを語ることで、自分では選ばない本に出会えるそうです。
③余波舎/NAGONO BOOKS(なごろぶっくす)-京都-

新本も古本も扱う余波舎さん。
「本が好きで何件か本屋さんでアルバイトしていました。それで2024年に自分で本屋を開いたんです。今はジャンルは特に決めずに割となんでも置いています。勉強しながらやっているかんじですね。」
余波舎には、歴史あるレアな本というより昭和や平成などの少し古い本を中心に置かれています。

「今出ているものでも、少し古い本なら半額以下で買っていただけます。良書を手元に置いて手軽に読めるのも古本も良いですよ。」
店舗では不定期のトークイベント、出版イベントなどもされているそうですよ。
④本屋itoito(いといと)-奈良-
生活、芸術、人文と多くのジャンルの本を扱うitoitoさんは、奈良市から参加されました。
開けてみないとわからない”ブランドブック”が目を引きます。表紙には店長さんが選んだ本の一説だけ書かれています。

「”ブラインドブック”は、その日ピンときたものを持ち帰っていただいています。重たいものは読みたくない方には、文字の少ないものやイラストのみも本もありますよ。」
ブラインドブックでは、いつもは手に取らないジャンルの本を楽しめる機会になります。
「なるべく本への入り口を広く設け、興味があったものがあれば、より深いものをご提供できればと思っています。」

店頭には、こんな小さな可愛らしい本も。紙の色もあえて全部変えているそうです。
⑤toi books(トイ ブックス)-大阪-

toi booksさんにとって、本は、”問い”を与えてくれるもの。
「本全般に言えることなんですが、たとえば実用書なら、こんな時どうすればいいんだろうという時に答えを知るための本ですよね。でも、良い本は”答え”だけでなく”問い”を与えてくれるんです。」

本の種類は、小説や哲学書、人文書などジャンルは問わず、オーナーさんが良いと思う本を選んでいます。
2025年10月1日から、toi booksさんは、本町から駒川へ移転される予定です。
⑥実験する本屋 ヌリタシ -奈良-

ヌリタシさんの毎日は、実験の連続なんだそうです。
「本屋だけど本屋です、と言い切りたくないんです。そのうち、本屋ではなく飲食をやっているかもしれません。自分たちで自分たちを制限せず、何をしても良い枠組みを作りたいんです。」

最近の実験では、「生き方素人の会」というイベントを開催されたそう。
「他の人が”うまく”生きてるように見えますが、よく聞いてみると実は失敗ばかりということもあります。そんなエピソードをみんなで話し合ったり筆談したりしました。」

他にも俳句好きのおじいちゃんに主催してもらい、街ゆく人に俳句を書いてもらい、後日みんなで語り合うといった会もあったのだとか。
本屋でありながらも本屋の枠を超えて、地域の方とつながりを大事にされているオーナーさんです。
⑦TAKAGI RIO WORKS(タカギリオ ワークス)-兵庫-

好きなもの、気になったモノをスケッチして販売しているTAKAGI RIO WORKSさん。
「落書きみたいなものなんですが、毎日スケッチしていて僕のライフワークになっています。描き始めてから20年。作品展は15年しています。」

現在は平面的な絵だけでなくTシャツなどにプリントした作品もあり、今では固定のファンもいるそうです。
「昔は知り合いのお店に置かせてもらっていました。そこで買ってくださった方が今日もきてくださってるんですよ。ありがたいです。」
TAKAGI RIO WORKSさんでは、主に人物をモチーフとしたドローイング作品やイラストレーションを制作している。
⑧ATELIER(アトリエ)-東京-

ATELIERさんは、東京の初台にある古書店さんです。デザイン、写真、美術に関連した書籍を中心に販売されましたされました。
残念ながら、今回はオーナーさん不在。また次回のご参加お待ちしております!
⑨どこでもライブラリ渚ノエン

出張型まちライブラリーをこの春からスタートされた、渚ノエンさん。かわいらしい自転車が印象的なモバイル屋台です。”誰かの居場所を作りたい”という思いで始められたそうです。

「好きな時に来て、好きなように過ごす、そんな場所にしたいと思っています。お飲み物も用意しています。ただ椅子に座ってほっこりと過ごしていただける場所にしたいです。」

今後は、何かが得意な人に先生になってもらってワークショップをして、誰でも気軽に参加してもらえるようなイベントも考えているとか。
1人ではできないことでも、渚ノエンさんと一緒なら実現できるかもしれませんね。
FOODショップは3店舗が出店されました。

FOODショップ3店舗をご紹介します。
本の読めるカフェ float(フロート)

本の読めるカフェ「 float(フロート)」さん。
今回は、キャロットケーキ、チャイのベイクドケーキ、いちじくと塩キャラメルのケーキの3種や、グラノーラや各種焼き菓子を用意されていました。


わたしはのいちじくと塩キャラメルのケーキをいただきましたが、濃厚でもったり。float(フロート)さんで一番人気なんだそうです。
ほんのりした甘さのケーキとアクセントとなるジューシーないちじくが最高でした!
後珈琲焙煎所(うしろコーヒーばいせんじょ)

後珈琲焙煎所さんでは、自家焙煎の豆を目の前で挽いてくれました。
コーヒーはお湯の温度を85〜95℃。粉を均一に蒸らすと良いそうです。

安定した風味にするに、粉を正確に図ることも大切。ドリッパーにお湯を注ぐ時は、中心から円を描くようにすると良いそうです。
知ってはいるものの、お湯で珈琲を決壊させないようにするのが意外と難しいんですよね。
おすすめの珈琲をプロの技で淹れていただき、良い香りに癒されました。
hitotoki(ヒトトキ)

ランチプレートや軽食を用意してくれたhitotoki(ヒトトキ)さん。
ヘルシーな雑穀米を使った体に優しいランチプレートが2種。そして、ラッピングされたかぼちゃのガレット。かぼちゃのガレットはスタッフさんも大好きな人気商品なんだそうです。


私は白ワインとつぶマスタードのハンバーグプレートをいただきました。ジューシーなお肉にさっぱりソースが合う絶品ハンバーグ。ソースはポン酢を使って少し甘酸っぱい味にしているそうです。
他には焼き菓子などメニューも豊富。元気なオーナーさんがそれぞれの商品を気持ちよく紹介してくれました。

マルシェには簡易休憩所もあり、小さなお子さまもママと一緒にゆったりと楽しまれていました。
「BOOK TONIC MARKET」大成功!

閉場後は、参加された方々で打ち上げ。わいわいガヤガヤ、疲れも拭きとし楽しい時間です。


美味しいご飯とたくさんの笑顔で幸せな時間となりました。
ビィーゴオフ会特別編「6周年だよ。みんなでパーティー!」にもぜひ参加してね

2025年9月17日(水)でビィーゴは6周年。感謝企画としてオフ会を開催します!
↓詳細・お申し込みはこちら!
今後も、みなさんに喜んでいただけるようなイベントを企画していきたいと思います。イベントについて詳しくは、ホームページをご覧ください。
以上、「BOOK TONIC MARKET」のレポート記事でした!
※ビィーゴで開催されるイベントは、駐車券割引サービス取り扱い対象外です。