大阪でキャリアブレイクについてのイベントに参加しました!

こんにちは!! ビィーゴイベントディレクターのながはらです。

2023年12月8日(金)に大阪市内で開催されたイベント グローバル人事塾「仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢」に参加してきました。

キャリアブレイクとは、一時的に雇用などから離れる離職、休職、休学など、キャリアの中にあるブレイク期間のことを指します。当日は、一般社団法人キャリアブレイク研究所代表理事の北野貴大さんの講演や、キャリアブレイク体験者お二人の経験談が聞けて大変勉強になりました。

早速、当日の模様をレポートしたいと思います。

グローバル人事塾とは?

今回のイベントは、一般社団法人グローバル人事塾主催の勉強会として開催されました。グローバル人事塾は、人事・雇用・採用・育成分野のオピニオンリーダーを招いた人事向け勉強会を東京・大阪・横浜エリアで開催する日本最大級の人事コミュニティです。過去の登壇者を見ても、企業のトップやビジネス書の著者など豪華です。

キャリアブレイクとは?

イベントは、北野さんによる講演と、キャリアブレイク経験者による報告の2部構成です。講演で北野さんは、そもそもキャリアブレイクとは何かという話から、現状まで分かりやすく説明されていました。

前述のように、キャリアブレイクとは、一時的に雇用などから離れる離職、休職、休学など、キャリアの中にあるブレイク期間のことを指します。一時的というのがポイントですね。一時的に離れる目的は、勉強や休養、育児や家族のケアなどさまざまです。

日本でキャリアブレイクを実践している人は推定で年間約185万人。ちなみに、サーフィン人口が200万人だそうです。そこまでメジャーではないけれど、身の回りにちらほらいるという程度でしょうか。

もともと、欧米では文化として定着しています。しかし、日本では、こういった時期をブランクと呼び、どちらかというと否定的に受け止められていることが多いのが現状です。北野さんは、こうした状況を変え、キャリアブレイクを前向きな文化として定着させたいと考えて、イベントや情報発信などの活動をされているそうです。

ちなみに、北野さんは、2024年1月24日に「仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略」(KADOKAWA)を出版されます。発売されたらぜひ購入したいと思っています。

キャリアブレイク経験者の話を聞く!

講演の後は、実際にキャリアブレイクを体験された方お二人による報告です。

ケース1:ブレイク中に海外留学!

お一人目の報告は、神戸のブランディング会社に務める秋月吉野さん。秋月さんは、製薬会社のMR、医療系広告代理店のプランナーを務めた後、オランダに留学。大学生の頃からの関心事だったアートと文化に関する社会学を学ばれました。貧乏学生だったそうですが、世界中から集まった優秀な学生に囲まれ、生きている実感を取り戻したそうです。

秋月さんは帰国後、9ヶ月間の無職期間を経て、現在の仕事に就かれました。秋月さんにとって、この期間は目標に向かっている時期でしたが、「肩書きのないしんどさ」を味わった時期でもありました。転職活動でも、「ブレイク」期間で学んだことがあったのにあまり評価されず、歯痒い思いをされたこともあったそうです。

無事に転職し、充実した日々を過ごしている秋月さんは、ブレイクについて「お金を稼ぐだけが人生の価値ではないと気づいた大切な期間だった」と振り返ります。

ケース2:ブレイク中、市議会議員選挙に立候補!

二人目は、ブレイク当時神戸の大手通信販売会社に勤めていた吉川公二さん。吉川さんは、会社を退職せず、社内の長期休暇制度を利用する形でブレイクをされました。

ブレイクは38年間勤めた中で4回。南方熊楠の研究や、(専門である)広報に関する本の出版といった真面目なものから、ひたすらビールを飲み続けるといった力の抜けたものまで様々な過ごし方をされています。極めつけは、市議会議員選挙への立候補。現役サラリーマンの立候補はかなり珍しいケースです。「参政へのハードルを下げたかった」のが動機だったとか。

学び直し、スキルアップ、リフレッシュと性質は違うものの、やってこられたことは会社員として普通に勤めていてはできないことばかり。吉川さんは、これらの経験も糧に定年まで勤め上げ、広報をテーマに起業されるなど活躍されています。

現在63歳の吉川さんですが、「野球に例えると今は6回オモテ(つまり勝負はここから!)」だそうです。この言葉に象徴されるようにエネルギッシュで魅力的な方でした。

まとめ:キャリアブレイクを文化に!

平日夜開催ということで、比較的短時間のイベントでしたが、当事者のリアルな声も聞け、大変充実した時間を過ごすことができました。

私自身も何度か仕事が決まるまでの「一時的無職期間」を過ごしたことがあります。もちろん、その間何もしていなかったわけではないですし、そこでの経験が次の仕事で役立ったのも事実です。

ただ、いくら当人にとって有意義な時間であっても、身分は「無職」であり、そのような期間も世間的に見たら「ブランク」。なんだかやりきれないなぁと思っていました。

キャリアブレイクを日本の文化にするという北野さんたちの活動がもっと広がり、秋月さんや吉川さんのような魅力的な人材がどんどん出てくることで、今の閉塞感漂う世の中がよりいい方向に進んでいく、と感じました。

もちろん、私自身も、キャリアブレイク期間にある人のお役に立てるような試みをビィーゴでやってみたいと思いました。まだまだ、勉強中なのでこれから北野さんの本などを読んで勉強していきたいと思っています。

以上、グローバル人事塾「仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢」のレポートでした!

今後の予定について

今後も、関西エリアを中心にいろんなイベントに参加し、そこで学んだことを日々の企画に活かしていきたいと思います。不定期でレポート記事も掲載しますのでお楽しみに!

この記事を書いた人
まさやん
ビィーゴのイベントディレクター兼写真部長です。大阪市生まれ枚方市育ち。地元を拠点に、全国各地のローカル&ソーシャルな活動に関わるべく、いろいろ動いています。趣味は、鉄道旅・読書・スポーツ観戦(特にラグビーが好き)。