【スナックビィーゴ】「枚方・交野クラフトビール編〜ジモトのビールでカンパイッ!」の様子をレポート!

こんにちは!ビィーゴに木曜日だけ現れるコミュニティマネージャーの山﨑謙です。

普段は木曜日にしか現れないんですが、8月12日月曜日の夕方。この日居た神戸からはるばるビィーゴにやってまいりました。

その理由は「スナックビィーゴ 枚方・交野クラフトビール編〜ジモトのビールでカンパイッ!」に参加するため!

毎週更新しているビィーゴの動画で「THE HOTANI CRAFT STand」に行かせていただいたんですが、この動画内では飲んでない…。

「THE HOTANI CRAFT」自体も飲んだことがなくて気になってたんですよね。

開始時間より早めに着いたのですが、会場では打ち合わせと準備が進められていました。

▼打ち合わせ中

▼会場のセッティングもばっちり

スナックビィーゴとは?

軽食とお酒を楽しみながらゲストが歩んで来られた経歴をビィーゴオリジナル「私の履歴書」を元にお話していただくトークショーです。

毎回ゲストをお招きして、食べて、飲んで、しゃべって、面白い話を聴く。
そんな大人の時間をお届けするのが「スナックビィーゴ」です!

当日のプログラムはこんな感じでした

・19:00〜19:05 オープニング
・19:05〜19:10 自己紹介タイム
・19:10〜19:30 カンパイ→おしゃべりタイム
・19:30〜20:15 登壇者2名と司会者とのトーク、質問タイム
・20:15〜20:45 登壇者2名と参加者の交流タイム
・20:45〜20:55 エンディング

ゲスト紹介

今回のゲストはクラフトビール製造にかかわられているお二人。

甲斐健さん(交野:シビック・ブルワーズ)

交野おりひめ大学 副代表・株式会社シビック・アンド・カンパニー 代表取締役社長
1966年大阪府交野市生まれ。
1989年第一企画株式会社(ADK)入社。制作局コピーライター勤務。
1998年フリーランスのクリエイティブディレクターとして独立。
2013年交野おりひめ大学設立。
2022年株式会社シビック・アンド・カンパニー(CIVIC+BREWERS)設立。
現在に至る。

光延 具視さん(枚方:カンパイカンパニー)

1975年、枚方生まれ。現在も枚方市在住(津田元町)の生粋の枚方人。
わけあって大学中退後、コピーライターを生業としながら、2017年に独立。
2020年より、枚方穂谷を拠点に枚方エリアでは初となるホップ栽培をひらかた独歩ふぁーむさんとともに開始。
これまで12種のクラフトビールをプロデュースし、駅ナカストア「もより市」などで販売している。
2021年には、株式会社カンパイカンパニーを設立。
2024年7月4日(木)、枚方市内にビアスタンド『THE HOTANI CRAFT STand』をオープン。

まずはカンパイ!ビールとオードブルが美味しい

開始20分くらい前から続々と人が集まり始め、はじまるころには満席に。

テーブルには枚方と交野のクラフトビールが置かれます。

そしてこの日のために用意されたオードブルは枚方市穂谷にあるレストラン「ラ・コギ」さん特製のもの。

真ん中のはりんご飴ならぬイタリアントマトを飴でコーティングした「トマト飴」!どんな味がするんやろう…。

▼枚方・交野それぞれのクラフトビール。贅沢!

▼「ラ・コギ」さんのオードブル

かんたんなイベントの説明と登壇者のお二人の自己紹介のあと、早速カンパイ!

しばらくはビールとオードブルを楽しみます。

▼カンパーイ!

クラフトビール業界は仲が良い

ビールもオードブルも美味しくてほろ酔い気分のところで、トーク本編がスタート。

したのですが、自己紹介やお二人の出会いのエピソードからもう笑いの渦が…。

同じクリエイティブ業界の出身で、現在クラフトビールづくりに携わるお二人。

近くで同じ市場を分け合うかたちになるお二人なので、「さぞかしライバル心でバッチバチなのでは?」と思っていたのですが、クラフトビールの市場は1%にも満たない市場で、横のつながりが強く、醸造のレシピが横展開されているくらいなんだそうで…。

さらにはクラフトビールのお師匠さんも一緒!とのことで、枚方・交野でバッチバチ…どころか、仲良しなんだそうです。

クラフトビールをきっかけに地域を知ってほしい(光延さん)

今回はクラフトビール編ということで、こちらが用意した6つの質問に沿ってお話いただきました。

光延さんのカンパイカンパニーがつくる「THE HOTANI CRAFT」は大阪では珍しい枚方・穂谷産のフレッシュホップを使用したこだわりのクラフトビールです。

穂谷産のみかんやイタリアントマトなど、規格外で本来廃棄しなければならない農産物をビールの副原料として使用しています。

光延さんは「僕らだけじゃなくて農家さんも含めてウィンウィンになれるようなビールを造ることが、地域の方にも響くと思っていて、僕らのビールを通して枚方や穂谷のことを知って欲しい。」とおっしゃっていました。

クラフトビールを気軽に楽しんでもらいたい(甲斐さん)

一方の甲斐さんのシビックブルワリーは、酒米から日本酒を造る、そば栽培からそば打ちまで行っていた「交野おりひめ大学」での活動が、ホップの栽培やビール造りに活かせるのではないかというところからスタート。

地下水が約8割と言われている交野の水を使ったビール造りのメンバーは、料理研究家の女性、野菜をつくっている若い男性、一級建築士のおじさまと多彩で、「ユニークアンドハッピー」をコンセプトにしたビール造りに取り組んでいます。

甲斐さんは「まだまだクラフトビールを飲んだことがない人は多いので、カフェ感覚で気軽に楽しんでもらいたい」とおっしゃっていました。

ほかにもお二人の本業のお話や失敗談なども伺いましたが、ここには書けない話がいっぱい…。面白い話満載でそのたびに会場には笑いの渦が巻き起こっていました。

それぞれの地元への想い

地元に根ざしたビール造りを行っているお二人。地元に対する想いはさぞ昔から強いものがあるのかと思いきや、光延さんは「一市民としての想いくらいしかなかった」、甲斐さんは「交野が田舎なのが嫌で東京に出て行った人間だった」とのこと…(笑)。

そこからさまざまな経験を経てビール造りに携わるようになり、なにか変化はあったのでしょうか?

光延さん「親族とか友達を除いてフラットに地元の人と広くかかわる場がなかったんですけど、この事業をやり始めて飲食店業の人だとか、農家の方だとか、行政の方だとかいろんな方に会うようになって、枚方の人たちって本当に『枚方をなんとかしたい』『盛り上げたい』と思っている人が本当に多くて、その人たちが惜しみなく応援してくれるんです。

はじめは思いつきでやりだしたことではあるんですけど、やればやるほど『ちゃんと形にしていかなあかんな』という想いが大きくなっていった感じですね。」

甲斐さん「家の都合で44歳のときに帰ってきたんですけど、交野は小さい町なので、車に乗っててもすぐ見つかっちゃうんですよ。コミュニティが小さいので仲良くなるとつながりがすごいことになるんですね。

だから『町が好き』と言うよりも『人とのつながりで町とかかわっている』感じですね。人は裏切れないので。

交野って未だにスターバックスもユニクロもない町で。このままできないほうが面白いと僕は思ってるんですけど、そんなところにポツンと醸造所があれば面白いんじゃないかというような発想でやってますね。仕掛けることが大好きなので。」

お二人とも「かかわる人」によって地元への想いが強くなっていったんですね。

ずっと地元に居て地元のものを活かしたいと思っていた光延さんと、一旦東京に出てなにもないことの良さを知った甲斐さんとでビール造りへのアプローチの仕方が異なるところが興味深かったです。

これからの目標は?

トークセッションの終盤。お二人のこれからの目標を聞きました。

光延さん「一番近い目標としてはまだ醸造所を枚方に持てていないので、枚方につくって、枚方の原材料を使った枚方産のビールというのを胸張って言えるようにしたいです。長期的な目標としては僕らの一事業で終わらせたくないというのはずっと思っていて、雇用や新しい価値を生み出す『枚方の産業』にするくらいの気持ちでやっていきたいと思っています。」

一方の甲斐さんは「本業を頑張りたい…。」

会場「(笑)」

甲斐さん「本業のほかに交野市の教育委員もやっているんですが、こどものことを思うと一生懸命やらなきゃと。なので教育と産業の2本柱で行きたい。

我々のビールも交野の特産品を育てる意味でつくっているんですが、他の方がやってらっしゃる交野の特産品をうまくブランド化できるようなお手伝いができればいいなと思っています。」

お二人が手掛けた地元の特産品がこれからどんどん増えていくと思うと本当に楽しみですね。

全く違う世界に飛び込む不安はあった?

トークセッション後の質問タイムには「クリエイティブの世界から全然違うクラフトビールの世界に行って不安はなかったか?」との質問が出ました。

甲斐さんは「市民活動をやっていたので仲間がいっぱい居て、それぞれに特技を持っているので不安はなかった」とのこと。

一方の光延さんは「不安はあるけど、あまり自分の不安に向き合わないようにしてる」とのことで、お二人とも新しい世界に対する不安をうまく回避して、活動を前に進めていかれたようでした。

記念撮影

いくつかの質問に回答いただいたあとは、交流タイム!の予定だったのですが、盛り上がり過ぎて時間切れ。最後に記念撮影を行ってイベントは終了しました。

参加者の感想

終了後、イベント参加者の方から感想をいただきました。

  • ビールもフードも美味しかったし、話も面白かったのでとても楽しかったです。
  • クラフトビール好きで参加しましたが、枚方・交野をより知るきっかけになりました。
  • 新しいことにチャレンジされている方のお話を聞くことができてとても元気をもらいました。
  • 楽しかったです!ビール・オードブル美味しかった!

総じて「楽しかった!」との感想をいただきました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

山﨑の感想

地元産のものを使ってクラフトビールがつくれるだけでも豊かなのに、似た経歴を持つお二人が、隣の市どうしでクラフトビールをつくっているなんて、宝くじが当たるくらいの貴重なこと。枚方・交野の人たちはいいなぁと思いました。

そして似た経歴、同じクラフトビールを扱っているからこそ、光延さん、甲斐さんそれぞれのやり方があって、自分のやり方で物事を進めていけばいいんだというのが明確に見えたのも今回のイベントに参加してよかったと感じたことでした。

光延さん、甲斐さんありがとうございました。それぞれのお店に伺いますね!

以上、8月12日に行われた「スナックビィーゴ 枚方・交野クラフトビール編〜ジモトのビールでカンパイッ!」のレポート記事でした!


※ビィーゴで開催されるイベントは、駐車券割引サービス取り扱い対象外です。

この記事を書いた人
山﨑謙
木曜日にビィーゴにやってくるさすらいのコミュニティマネージャー(コミュマネ)。
ほかの曜日は別のコワーキングスペースのコミュマネもやっています。

いろいろなところでいろいろな仕事をする「移働家(いどうか)」
ライター・コワーキング運営(主に間借り)・イベント企画・MC・ファシリテーター(キャラクター強い人たちをまとめるので「猛獣使い」と呼ばれる)・歩くみどりの窓口(楽しい移動方法の提案をしてる)などをやってます。