スナックビィーゴ〜野菜編〜「野菜のプロに学ぶ!家族が喜ぶ健康ご飯」の様子をレポート!
こんにちは!ビィーゴ新人スタッフのタイです。
2025年6月20日(金) 13:30〜15:30「スナックビィーゴお野菜編〜野菜のプロに学ぶ!家族が喜ぶ健康ごはん 6/20開催 試食付き!」 が開催されました。

今回、初めてスタッフとしてイベントに参加させていただきました!普段は受付をメインにしているので、スタッフになってからこういったトークイベントに参加するのは初めてでした。

会場のセッティングもばっちり!


イベントでは野菜の試食や販売もあって、キッチンにはお野菜がいっぱい!開始前からすでに楽しい雰囲気が漂っていました。
それではイベントのレポートをしていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
スナックビィーゴとは?
スナックビィーゴは、軽食を楽しみながらゲストの方のお仕事の話を聞くトークショーです。

毎回ゲストをお招きして、食べて、飲んで、しゃべって、面白い話を聴く。
そんな大人の時間をお届けするのが「スナックビィーゴ」です!
当日の大まかな流れ
13:30〜13:40|オープニング
13:40〜13:55|ゲスト①トークタイム(15分)
13:55〜14:10|ゲスト②トークタイム(15分)
14:10〜14:50|クロストーク&トークセッション(40分)
14:50〜15:20|試食&おしゃべりタイム(30分)
15:20〜15:30|エンディング&イベント紹介
ゲスト紹介
今回のゲストは、お野菜の生産や流通に関わられているお二人でした。
大島哲平さん(ひらかた独歩ふぁーむ)

大島さんは2015年に枚方市穂谷で認定新規就農者として営農開始。 BLOF理論に基づく科学的な農業を実践し、土づくりにこだわり野菜自身の力を引き出すことで栄養価が高く美味しいと評判の野菜づくりを行っています。
週末農業スクール「農ガクLab.」(里山農園テロワール運営)の座学講師や身体に美味しい農産物コンテスト(旧栄養価コンテスト)最優秀賞(水菜、白ネギ、春菊等)など受賞歴もあるんですよ。
現在は、大学での講義や講演、高校、小中学校の探求授業への協力なども積極的に行っていらっしゃいます。





大島さんには以前、ビィーゴで開催した「スナックビィーゴ」奥ひら編にもゲストで登壇いただきました。
谷口 聡さん(果実堂)

もうひとりのゲストはビィーゴの会員でもいらっしゃる谷口さん。
日本最大級のベビーリーフ農場を展開し、熊本県に本社を構える農業生産法人 株式会社 果実堂 営業推進部 グループ長で、提携生産者に技術指導を行うコンサル流通事業も展開されています。
谷口さんは和歌山県出身。お子さんの誕生を機に枚方市に移住し、全国4拠点にいるメンバーとともにリモートワークで営業活動を行っていらっしゃいます。




谷口さんは会員インタビューにも登場いただき、リモートワークや果実堂についてお聞きしました。
イベントの様子
まずはみんなで「いただきます!!」イベントのスタートはお野菜の試食からスタート!

今回のイベントはゲストお2組が持ってこられたお野菜を食べるところからスタート!
果実堂さんからはベビーリーフ
こちらはミックスされたものではなく、あえてお野菜別に小分けした状態で出していただきました!
ひらかた独歩ふぁーむさんからはイタリアンミニトマト
常温で出していただいたのですが、その方が冷やしたときよりもトマトの甘さがよりはっきりわかって美味しかったです!



ベビーリーフってよく考えるとミックスされたお野菜なんですよね!(ベビーリーフという名前の野菜じゃなかった笑)
なかなかそれを個々に食べることがないので、楽しさもありました!
ちなみにその中はというと…
・ビーツの葉
・小松菜
・ほうれん草
・レッドロメイン(レタス) などが入っていました。


参加者のみなさまはテーブルごとでわかれて試食。「へえー、そんなのが入っていたんだー」などという声も聞こえて初めましての方同士でも楽しくおしゃべりしながら、試食していただきました。
僕も食べましたが、ドレッシングをかけてないのに野菜の旨味と甘味がすごくておいしかったです!

ゲストの方も各テーブルを回って少しお話してくれました。
果実堂は、普段直接お客様と接する会社ではないので、あまり一般には知られていないのですが、参加者の中にはたまたま果実堂を知っていた方が!
昔、京都の商業施設のイベントに果実堂が出店されたときの「ベビーリーフの掴み取り」に参加されたことがあるということで、話が盛り上がっていました!(笑)

おいしい野菜を味わったところでトーク本編がスタート
試食で盛り上がったところで、トーク本編がスタート!

同じ野菜に携わっているお二人ではありますが、大島さんは生産者側で、谷口さんは流通者側。
なので今回はそれぞれの視点で色々なお話を聞かせていただくことができました。
そして今回はせっかくのコラボなので、お互いに気になったところがあったらリアルタイムに質問ができる「そこが気になるPOP」もご用意!
さて、どんなお話が展開されるのでしょうか???

大島さんのお話「食を通して少しでもいろいろな役に立ちたい」

大島さんからは、 美味しい野菜をどのような農法で育てているかを中心に教えていただきました!
実は大島さん、農家出身ではありません。
でも「農業をやりたい」と思ってスタートをされ、その時に「作るなら自信持って自分が勧められる美味しいものを作りたい」と思われます。そこでたどり着いたのがBLOF(ブロフ)理論でした。

BLOF理論とは、簡単に言うと「自然界の仕組み(植物の生理生態と環境)を理解して活かし、科学的・論理的に作物栽培をしようとする考え方」です。
この理論によって、高品質で高い栄養価の作物を育てることができるんだそうです。


BLOF理論を実践して作られる大島さんのお野菜は、栄養価のコンテストなどでも高い評価をされています。
「こういった表彰は、地道な作業を淡々と続ける農家さんにとって、自分の栽培技術を確認する意味でモチベーションになる貴重な機会なんです」と大島さんは言います。

大島さんがこの理論で生産しているのは「おいしいものをつくりたい」という思いから。そしてそれだけではなく、「自分の仕事(農業)を通して、なにかちょっとでも役に立つことがしたい」という思いがありました。


農業には単に食べ物をつくるだけにとどまらない価値がある。
そこには環境、防災、福祉、雇用、健康、教育、文化、美術…。さまざまな側面があって、こうした「農の価値」を食べている方に発信していく必要があると、大島さんは考えます。

こういう発信をしていくことも自分の農業のスタイルのひとつになっていると大島さんはお話されていました。
こんなに大きいお野菜も!

ここで大島さんが、もうひとつ力を入れているものをご紹介してくれました。
こちらの大きいお野菜は「大阪黒菜(おおさかくろな)」といって、昔は大阪市内で栽培されてきた野菜の中で、2023年に新しく「なにわの伝統野菜」に認定されたお野菜です。漬物にしたりしていたそう。
しかし今となっては栽培者は少なくなり、大島さんはその数少ない栽培者の一人なのだそうです。
こうした伝統野菜を継承していくことも、大切な役目と思われています。

また、大島さんは「奥ひら」という枚方市東部エリアの地域を盛り上げるプロジェクトにも関わりながら、日々様々な活動に取り組まれているそうです!
今後のご活躍が楽しみですね!
谷口さんのお話「ベビーリーフだけを探求しています」

一方の谷口さんのお勤めになられている株式会社果実堂ですが、「果実堂」という名前の会社なのに果物は作っていないんだそう(笑)作っているのは「ベビーリーフ」のみという、超特化型な会社。

「ベビーリーフ」は先ほども言いましたが、そういう名前の品種の野菜があるわけではなく「野菜の子供」の総称です。

生産しているハウスは全部で865棟あり、その広さは69ヘクタール!ビィーゴおよそ431個分の広さ(笑)
とてつもなく大きいですね。ちなみによく比較される甲子園球場だと約18個分!やっぱり広いですね〜。

年間の生産量はおよそ900tにもなるそう。
ベビーリーフ1パック分は30グラムだそうなので、300万パック分!
すごい…。
全国いろいろなお店に出荷しているそうで、あの有名な会員制ストアにも出荷しているとのこと。

お店によってはそのお店向けのパッケージになっているところもあるようなので、気づかないところで果実堂の野菜を手にしているのかもしれません。
最近はメインディッシュの彩りとして付け合わせにベビーリーフを取り入れてみませんかと、飲食店にも販路を広げているそうです。

作業の効率化で稼げる農業に
また、谷口さんが働いている果実堂さんは、効率化に力を入れています。なんと出荷用折りたたみコンテナの組み立て機械も自社で作っているんだそう。(だからすぐ直せるっておっしゃってました。笑)


単純作業を自動化して栽培管理にかかる時間を年間で12,000時間削減!そういったノウハウは農家さんにも技術提供していて、売上は1.5倍にまでなったそうです。

果実堂さんは今後も、自動化のノウハウを農家さんに提供することで「休めて稼げる農業」にし、「農業を人が集まる産業にしていく」ということをミッションにしていかれます。
農業の未来をとても考えている会社だということがよくわかりました!
後半にも試食タイム!
さて、お二人の話を聞き終えたところで前半は終了!
ここで本日2度目の試食タイムです!
果実堂さんのアスパラと、ひらかた独歩ふぁーむさんのトマト

先ほどは生食のものいただいたので、今度は焼いたものをいただきます!
▼野菜はひらかた独歩ふぁーむの六車さんが調理してくださいました。

今回野菜を調理していただいたのはひらかた独歩ふぁーむの六車さん。
「このトマトは火を通した方が、より美味しいんです」
ということで、さっと火を通して塩でいただきました。
塩とオリーブオイルで炒めただけなのにとても甘くて美味しかったです!







そのほかにも、ケルたまルビーという赤タマネギや、ラディッシュ、果実堂さんと提携している農家さんによるアスパラ、そしてコールラビという珍しいお野菜など、色んなお野菜をいただくことが出来ました!
いろんな旬のお野菜を、素材の味がいきたそのままのお味で楽しめて、とても満足できました!
質疑応答タイム!
さて、色んなお野菜を味わった後は質問タイムです!

今回、実は前半トークパートの際に付箋をお渡ししていて、前半でのお話を聞きながら質問を書いていただくという形を取りました。
後半でそれを回収。
質問をランダムに選んで、ゲストお二人にお答えいただきました!


質問をいくつかご紹介!
全ての質問はご紹介できませんが、ここではいくつかご紹介します!
Q.独歩ふぁーむさんのトマトが美味しかったのですが、このトマトをえらばれた理由はなんですか?
大島さん:
このトマトを選んだのは、単純に強い品種で育てやすいという理由からです。
この品種は皮が割れにくく、ソバージュ栽培という方法が自分たちに合っていたので選びました。
ちなみにみなさんよく“水切り”といって、苦しい目に合わせた方が味が濃くて美味しくなると思われていますが、いじめちゃうと木が弱って収穫量が落ちます。トマトは水を与えない方がおいしく育つっていうのが広まってるようですが、実はそんないじめ方をしては駄目なので知っておいてください。

Q.おすすめの青果店を教えてください。
大島さん:
生産者サイドで言えば、野菜は生き物なので収穫したときから品質はどんどん落ちていきます。なので、なるべく早く届くところ、生産者さんとの距離の近いところ、例えば産直のお店とかで買うのがいいと思います。
谷口さん:
僕は営業なのでどっちかというと流通を見る仕事でスーパーを相手にしています。その中で見るのは、売り場の管理ですね。売り場のチーフさんが売り場をよくみているかとか、そこがちゃんとしているかどうかで野菜の質が全然変わるので、丁寧に扱っているかどうかを見てみてください。

意外とベビーリーフに関する質問が多かったのでご紹介します!
Q.ベビーリーフの美味しい食べ方はありますか?
谷口さん:
正直、サラダしかないです(笑) 例えば火を通してもいいんですけど、めちゃくちゃ小っちゃくなりますし、正直もうサラダですね。
Q.ベビーリーフを長持ちさせる方法はありますか?
谷口さん:
これも、幼葉なのでやっぱりそんなに長持ちはしないんですね。なので、水分を飛ばさないようにラップして保管するとかになるんですが、できれば食べ切ってください(笑)
ーーーー
他にもいろんな質問があって色々と面白いお話やお考えがありましたが、個人的にはお野菜が新鮮なスーパーの見つけ方を教えていただけたのがよかったです。
そして大島さんと谷口さんが、お互いに質問しあっている場面もあったりして印象的でした!

記念撮影
最後に記念撮影を行ってイベントは終了しました。



イベント終了後、ひらかた独歩ふぁーむさんの物販も大盛況!果実堂さんからベビーリーフのお土産もいただいて、至れり尽くせり。たくさんの野菜パワーをいただきました!
参加者の感想
終了後、イベント参加者の方から感想をいただきました。

- 普段聞けない生産者のお話を聞くことができました。
- お仕事の裏話や、地域への貢献活動などなど興味深いお話を沢山聞けました。
- 個人さんと企業さんとで取り組む部分に違いがあったのが面白かったです。
- プチトマトは焼きにしたら味がすごく濃厚になってびっくりでした。
「楽しかった!料理美味しかった!」の感想をたくさんいただきました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
タイの感想

今回のイベントでのお野菜は個人的に皮が薄くて肉厚なトマトが好きなんですが、独歩ふぁーむさんのトマトは自分の好みにドストライク。家にも買って帰り家族にもあげたら好評でした!
果実堂さんのアスパラやベビーリーフもとても美味しく食べ応えもあり、こちらも家族に好評でした!
イベントには色々な人が来てくださり、楽しくお話しながら大島さんと谷口さんのお話も楽しく面白く聞かせていただきました。
今回初めてのイベント参加ということでイベレポを書くのも初めてなんですが、本当に色々な人に助けてもらいながら書くことができました!本当にありがとうございました。
以上、6月20日に行われた「スナックビィーゴ 野菜編」のレポート記事でした。
大島さん、谷口さん、参加者の皆様ありがとうございました!








