Web制作業 小野島さんに聴く「何事にも好奇心を持って熱中する」とは?【ビィーゴ会員様インタビュー】
コワーキングスペースビィーゴの利用者のみなさまに焦点を当て、その人の人生や仕事観についてお伺いするビィーゴオリジナルインタビュー企画「あの人に聴いた!働くってなんですか?」
第13回目のゲストは、フリーランスとしてWeb制作の分野で活躍する小野島さんです。
ビィーゴのスタンダード会員である小野島さんは大学を中退して会社に勤めていましたが、昨年独立し、現在はフリーランスでコーディングやディレクションなどWeb制作にまつわるお仕事をされています。
そんな素敵なお仕事をされている小野島さんの今までの人生、またこれからの人生について、現役大学生であるビィーゴスタッフわかなが聴いてきました。
小野島 颯馬
元々パソコンに興味があり大学入学時よりネットショップの運営会社で働く。
仕事の楽しさに気付き、大学を中退して会社に就職。昨年独立し、現在はWeb制作だけでなくボランティア活動にも取り組む。
<インタビュアー>:わかな(ビィーゴアルバイトスタッフ/大学生)
1.Web制作のお仕事内容とは
小野島さんはビィーゴでいつもパソコン作業をされていますが、どういったお仕事をされているんですか?
基本的にはWeb制作をしています。ホームページを作ったりネットショップ作ったりするのがメインの仕事です。それから制作の仕事とは別に役員をしている会社がもう一つあって、そこではマーケティングや企画の仕事をしています。
具体的なお仕事の内容としては、Web制作であればコーディングなどですか?
主に制作会社さんからのご依頼の場合はコーディングで入ったり、直接ご依頼いただいたお客様に関してはディレクションしたりしています。
ディレクションというのは具体的にどういったことをするんでしょうか?
お客様からの要望を汲み取って「こういう内容でいきましょう。」「こういうデザインでいきましょう。」と決めたり、「中身はこんな感じでどうですか?」「機能、ターゲットは……」というのを具体的に設計して、制作自体はデザイナーさんに依頼します。
そしてデザイナーさんから上がってきたデザインを自分でコーディングしたり、パートナーのコーダーさんにお願いしたりして、最終的に仕上げてお客さんに納品する、というのが主なディレクションの仕事ですね。
デザイナーさんへの依頼は小野島さんからされるのですね。
僕もデザインも一応出来るには出来るんです!でもあまりセンスがないし、考えるのがしんどいというか(笑)デザインは一生考えてしまうじゃないですか!
確かに終わりがないですよね。
そうです、なので自分で割り切ることが出来なくて一生悩み続けて時間を割いてしまうので、もう今は意図的に自分でデザインはしないようにしています!
2.大学よりも働いている方が楽しかった。
今のお仕事に至るまでの経緯や職歴、人生のターニングポイントを含めて教えて下さい。
高校卒業後は京都産業大学に入学しました。でも大学にはほぼ行かなくて、入学してから1年後に退学しました。
入学1年後ですか!
大学に入学したての1回生の頃から知り合いのネットショップ会社で働き始めたんですよ。その知り合いの会社ではほぼ全ての業務に携わりました。
大学1年生の頃から幅広い業務を経験されていたんですね!
約5年くらい働いていましたね。ネットショップ会社なので当然デザインやサイト制作が主な業務だったんですけど、お客さんの対応もしていました。
そして知り合いの会社で働きつつ、副業としてサイト制作の仕事も始めていきました。
それで25歳になる年についに会社を辞めて独立して、今1年が経っています。
大学生になった頃から今のお仕事に繋がるようなことを始めていたんですね!
知り合いの会社なので、立ち上げの段階から一緒に色んな仕事をさせてもらいました。
大学を1年で辞めたのには何か理由があったんですか?
そもそも座って勉強するのが向いていなかったんですよね。最初の2ヶ月は真面目に行っていたんですけどそこから先は……
2ヶ月ですか!(笑)
しばらく経ってからは食堂に行って帰るという生活をしていたので、当然単位もきちんと取れず、1年間で取った単位は4単位でした(笑)
4単位?! 1年間で4単位ですか?
そう、1年間で!「これじゃああかんなぁ〜」と思って大学は辞めました。働いている方が楽しかったので!
大学生の小野島さんにとっては働いている方が楽しかったんですね! 今のお仕事でもあるパソコンでの作業は元々好きだったんですか?
元から好きでした! 知り合いから声をかけられたのも、「誰かパソコンで作業できる人おらんか?」ということだったので紹介されたんです。
そうだったんですね!そうなると人生のターニングポイントは大学を辞めて仕事一本にしたところですかね?
ターニングポイントかぁ。多分側から見たら大学を辞めて仕事一本にしたのがターニングポイントですかね。
ご自身では特別ターニングポイントだと意識されたことはないですか?
自分自身でターニングポイントだと意識したことはないですね。流れに乗って生きてきているので!
3.自分にしかない経験を生かした提案をする。
お仕事をされる上で何かご自身で大切にされていることはありますか?
お客さま相手の仕事になるので、依頼していていただいた際は先方に出来る限り手間を取らせないように心がけています。
あとは以前勤めていたのがネットショップの運営会社だったので、経費や投資効率に対してすごくシビアに考える癖はついています。「ここにいくらかけたらこのくらい上がりますよ!」というのを社長に説明する立場だったので。
小野島さんが説明する立場だったんですね!
なので今でもお客さん相手に投資の観点でお話することは多いです。例えば、「これにいくらかけていただいたらこのくらい上がるのでやりましょう!」とか、反対に「それにお金かけてもあまり効果ないからあまりオススメしません。」というご提案もするようにしています。
シビアに考えたことのある小野島さんだから出来るアドバイスですね!
4.失敗して痛い思いをするのも一つの経験。
小野島さんが独立を決めた具体的なきっかけはなんですか?
20歳の頃、「独立するとしたら25歳くらいやろうなぁ〜」とフワッと考えてはいたんですけど踏ん切りがつかなくて。
20歳の時点で独立を考えていたんですね!
それでも周りの人からは「独立したらいいんちゃう?」と言われていましたね。当時は勤めてた社長からも「これからどうすんねん。どう考えてんねん。」と言われていたので、「そろそろかなぁと思います。」という話をして独立に至りました。
25歳とは、独立する年齢にしては割と早めですよね?
一般的には早いと思うんですけど、業界的にはそこまで早いわけではないですね。
そうなんですね。独立して良かったなぁと思うことはありますか?
朝早く起きなくて済むということですね!
なるほど。生活リズムが思い通りに!
そうです!
組織に属していないからこそ味わえる自由ですね!
あとは自分の裁量が一番大きくなるというのも嬉しいですね!会社勤めだとどうしても他人のふんどしで勝負するという感覚があるんですよ。会社組織に属していれば失敗しても責任を取る必要が無いですし、失敗したとしても給料は入ってくるので。
良くも悪くも会社という大きな枠に守られている状態ですもんね。
守られた状態で仕事するのがあまり好きじゃないんですよね。当然成功したとしても給料は増えないので!
失敗して自分が痛い思いするのも経験ですし、ある意味楽しさでもあります。
失敗などの痛い経験もあるかとは思いますが、具体的に独立してから困ったことや大変だったことはありましたか?
仕事量を上手く一定にするのが大変ですね。いまだに難しいです。すごく忙しいときもあれば1週間くらいずっとNetflix見ているときもありますし!
多すぎても少なすぎても困りますよね。
仕事量の調整は今後の課題です。あとは生活リズムをきちんと整えないとなぁと、一生思っています(笑)
どちらも大きな課題ですね(笑) 独立して一人で仕事をしていると生活リズムであったり作業の時間配分だったり色々と自由になるじゃないですか。何かルーティーンはありますか?
ルーティーンがないので生活リズムがよろしくないんですよね(笑)
まずはルーティーン作りからですね(笑)
5.仕事もボランティアもプライベートも遊んでいるような感覚で!
仕事以外の自由な時間はNetflixを見たり寝たりという過ごし方ですか? 何か趣味とかあるんですか?
これ話し出すと長くなります……
ドンドン話してください!(笑)
ほぼ仕事をしていますがその他の時間はボランティア活動を主にしています。
ボランティアですか。どういった内容の活動をされているんですか?
花火大会を地元の枚方で開催するというものです。大学に入った頃からもう7年くらいしているのでそこそこのポジションまで来てしまっていて……
来てしまったんですね(笑)
空いている時間はほぼ花火大会にまつわる活動に当たっています。もう一つ別でボランティア活動もしています。
もう一つの方はどういった活動をしているんですか?
学生など自死される若い人をなくすとか、家とか家庭に居場所がない、DVや親の影響で住むところがない、住めない人に住居を提供するという活動をしています。仕事以外の時間はボランティア活動に充てています。商工会議所にも入っているので、そこでの活動もあります。
Web制作以外にもボランティア活動や商工会議所など、色々と盛りだくさんですね!
盛りだくさんなんですかね〜?
小野島さんにとっては多いと感じないんですね!
語弊があると困るんですけど、自分にとっては全て遊んでいる感覚なんですよ。
なるほど。好きでしているという感覚なんですね。
そうですね。好きでしているので遊んでいる感覚なんです。仕事もボランティア活動も好きでしていることなので苦に思うことはないです!
忙しいくらいが丁度いいですよね!
忙しくても苦ではないというだけで! でも本当は一生寝てたいのもありますね~
6.何事にも好奇心を持って熱中する。
就職活動や受験など、将来の進むべき道に迷っている人に向けて何かメッセージをお願いします。
就活というものを経験したことがないので本音で言うと「就活なんかせんでいいやろ!」と思っている人間なんですけど……
なるほど!具体的な理由や経験、考え方はありますか?
自分は知り合いの会社で経験を積んで独立したので、大手企業に入るくらいなら知り合いや立ち上げ間もない会社に入って経験を積む方が身になると思っています。
大手が全てではないですもんね。
大学に関しては、行くことが出来るのであれば行っておいた方がいいと今になって思いますね。4年間の猶予があるのってすごく大きなことですから!好きなことできるじゃないですか!行っとけばよかったなぁと思います。
良くも悪くも4年間の自由が用意されてますもんね! 今後また学び直したり通い直したりする予定はありますか?
機会があればトライしたいですね!
やはりお仕事にも繋がるようなWeb関連の分野ですか?
そうですね! 根がおそらく研究体質なので何か気になることがあったらずっと集中的に考えてしまうんですよ。なので何かしらの研究をするというのが面白いかなぁと考えています。
いいですね!気になっている分野とかあるんですか?
AIの分野や仮想空間の技術、仮想通貨を研究してみたいなぁと日々思っています。
時間と生きていくだけのお金があれば!
社会に出て興味を持った分野を改めて学び直すチャンスが当たり前にある世の中になると嬉しいなぁと私も思います!
学生に対しては、ゲーム感覚で何事も好奇心を持って楽しんでほしいと思います。頑張るというより熱中する方が充実した人生になると思うので!
7.変わった人とチームを組みたい!
独立してまだ1年ということですが、今後の展望はいかがでしょうか?
チームを作りたいなぁと!どうしても好奇心を抱くことがたくさんありすぎて!
気になることが多すぎるんですよね(笑)
ワクワクしますね!
自分だけでしているといくら時間があっても足りないので、チームを作ってみんなの時間を少しずつもらって進めていくというのに取り組んでいきたいなぁと思っています。
どんなチームメイトが欲しいですか?
チームメイトに関しては変わった人であればOKです!
変わった人ですか!
どちらかというと変わった人がいいです!一緒にいると楽しいので!
発想力がぶっ飛んでいるような人ですか?
ぶっ飛んでいる人、好きですね〜!
一緒にいて楽しいですし面白いですよね! ぜひビィーゴでぶっ飛んでる人見つけてください!
8.繋がりができる場所。
小野島さんにとってビィーゴはどんな場所でしょうか?
色んな方と繋がりができる場所ですかね。
実際にビィーゴで人との繋がりができてよかったなぁと思うエピソードはありますか?
それこそお仕事をいただけることもありましたね!すごくありがたいなぁと思っています。
9.投資する価値がある場所。
これからビィーゴの利用を検討している方や利用を迷っている方に向けてメッセージをお願いします!
ビィーゴは場所代という観点でももちろん元が取れますし、さらに繋がりができることを考えるとすごく安い投資だと思います。なのでもし検討しているところが値段なのであれば絶対に利用した方がいいと思いますよ!
素敵なコメントありがとうございます!一人でも多くの方にビィーゴの居心地の良さを体験していただきたいです!
小野島さんのプロフィール
小野島 颯馬
元々パソコンに興味があり大学入学時よりネットショップの運営会社で働く。
仕事の楽しさに気付き、1年で大学を中退して会社に就職。1年前に独立し、現在はWeb制作だけでなくボランティア活動にも取り組む。
編集後記
Web制作の分野でご活躍されている小野島さん。Webの裏側のお仕事についてたくさんお話いただきました。
働き方や仕事に関する考え方、また私生活のお話まで非常に楽しく笑顔のあふれるインタビューでした。
── 小野島さん、素敵なお話をありがとうございました。