不動産・相続対策・有効活用アドバイザー細川さんに聴く「正直に働く」とは?【ビィーゴ会員様インタビュー】
コワーキングスペースビィーゴの利用者のみなさまに焦点を当て、その人の人生や仕事観についてお伺いするビィーゴオリジナルインタビュー企画「あの人に聴いた!働くってなんですか?」
第14回目のゲストは、不動産の相続対策と有効活用専門のアドバイザーとして活躍する細川さんです。
細川さんはビィーゴオープン当初からのビィーゴのシェアオフィス会員で、ご自身の会社、株式会社ウェルカムホームで不動産の活用や相続に関するお仕事をされています。
そんな細川さんですが、会社員時代には仕事をする中で「中身のない空っぽの自分(※ご本人談)」に気づき悩んだこともあるとか。しかし今は、ひとり会社だからこそできることに注力し、自分らしく働くことができていると言います。
そんな細川さんの今までの人生、またこれからの人生について、現役大学生であるビィーゴスタッフわかなが聴いてきました。
細川 皓史(株式会社ウェルカムホーム 代表取締役)
一般企業の営業マンをしていた頃に「手に職をつけたい(専門職としての技能を身につけたい)」との想いから不動産業界に転職。2016年に株式会社ウェルカムホームを設立。現在では不動産の相続・活用のアドバイザー、不動産売買賃貸借の他、リモートによる講座や相談、コンサルティングなども行っている。
株式会社ウェルカムホームの公式サイト
<インタビュアー>:わかな(ビィーゴアルバイトスタッフ/大学生)
1.一人会社だからできること。
細川さんは多くの資格をお持ちですが、独立される前、会社員時代から不動産のお仕事をされているということですか?
はい、大きくジャンル分けすると不動産の仕事をしています。
まず不動産業界の仕組みを少しお話しすると、一口に不動産の仕事と言っても、実は不動産業界は色々な専門分野にわかれているんですね。
なるほど。
例えば「お医者さん」と言っても、内科の先生もいらっしゃったら外科もいらっしゃるじゃないですか。耳や鼻を診るお医者さんや子供、女性専門のお医者さんもいらっしゃる。それぞれ専門の分野がありますよね。
弁護士さんや税理士さんもそうなんですよ。いわゆる「士業」の方々もそれぞれ更に細かい専門分野があります。実は不動産屋さんもそうなんですよね。
じゃあ細川さんがされている不動産業務にも様々な分野があるということなんですね!
そうですね。例えば不動産の「売買」というと、家や土地を持ってる人から買いたい人に売り渡すことなんですね。不動産売買に携わる不動産屋さんは、その売りたい不動産のことを詳しく調査して、買い手さんを見つけて、売買金額や条件を交渉して、契約書類を作って説明して、という業務をします。
他には「賃貸」。賃貸マンションやアパートを所有している大家さんがいて、一方で賃貸住宅に住みたくて探している人がいる。不動産屋さんはそんな貸したい人の代わりに入居者を募集して、借りたい人たちにご紹介して現場にご案内して、貸し手借り手 お互いの条件にあったところをマッチングする仕事をしています。
細分化すると幅広い業務なんですね。
細川さんご自身はどのような分野を専門的にされているんですか?
僕の場合はいろんなジャンルに関わっているんですが、一言で表すと「不動産で困っている人の相談窓口」といったところです。
なるほど! 相談窓口なんですね!
不動産ってとても高額なものですよね。お家一軒が数千万円もするし、賃貸住宅や賃貸店舗も毎月お家賃を支払い続けることになる。
また、人の一生の中で不動産に関わる機会ってそんなに多くはないですよね。多くの人にとって数年、数十年に一度の経験だと思います。
一つの決断に対する重みがとても大きいですよね。
それなのに ひとたび不動産の取引や活用に関わると、法律や税金、それに建築、金融、保険、活用、相続といった幅広い分野の知識が必要になってきます。これらの知識や正しい情報をもっていないと、損をしたり、望んでない結果に終わったりすることもあります。これって個人の方にとって大変なことなんですよ。
普段生活する中でわざわざ不動産に関する細かい知識を学ぶ機会なんてないですもんね。
それぞれの分野に精通した専門家に頼れば解決できるのですが、今度は誰に何を頼ればいいのか?がとてもわかりにくい。ご自分の困りごとに必要な専門家はどの分野の誰なのか?その専門家のスキルや人柄がご自分のケースに合致しているか?がわからない。
確かにそうですよね。右往左往するだけで終わってしまいそうです!
僕は、それぞれのご相談内容や問題点を理解して、問題解決に必要な私以外の専門家とも連携して取り組みます。依頼人と専門職を繋ぐハブのような立場です。僕自身が不動産の売買、賃貸借、管理業務、有効活用のほかに、相続、建築、住宅診断、ファイナンシャルプランニングなどに関わってきたので、自分自身の専門性を活かしながら、様々な分野の専門家とも緊密に連携できています。
幅広い知識と人脈を活かした細川さんならではの相談窓口ですね!
そして僕は基本的に一人で行動し、ご依頼の内容にあわせて司法書士さんや税理士さんといった専門家の方たちと連携するスタイルで仕事をしています。枚方の事務所周辺だけではなくて、ご相談内容によっては関西圏どこへでも行きます。
これは個人の機動力と、個人的な信頼関係のある専門家同士のネットワークを活かせる、小規模な事務所だからこそできる手法だと思っています。
お一人で会社をされているからこそしっかりサポートできるんですね!
元々僕は不動産業の中でも賃貸不動産の「管理業」と言って、賃貸マンションやアパート、月極駐車場を所有している大家さんに代わって入居募集や家賃集金、トラブル対応なんかの賃貸管理をする、という分野からスタートしました。そこが僕の不動産業界の入り口でしたね。
それが30代前半のことだったんですね。
僕の仕事は「不動産の相談窓口」と言いましたけど、特に相談の中心になっているのが不動産の「有効活用」と「相続」の分野です。
賃貸不動産や空き家を所有しているオーナーさんは、空室があったり何かトラブルを抱えていたりして、有効に活用できていないという方も多い。また、不動産や資産をもっていると相続に関するお悩みごともあります。
相続は最近、大変問題になっていまして、大家さんでも遺産分割や納税といった相続のことで困っている方がいるんですよ。
よく耳にします。
そんな不動産の活用や相続のサポートも、以前働いていた会社で携わっていました。
不動産の活用も相続対策も以前から経験されていたんですね!
それで、独立するにあたっては、できるだけ制約なく自由に行動できて、相談者の方々と対面して、一緒になって問題解決できるような仕事をしたいと思っていました。
組織の中でできなかったことを独立して取り組んでいこうと考えられたんですね!
そうですね。保険会社のセールスパーソンは顧客のライフプランにあわせて保険を提案しています。
そんな、お客様の近くにいて、お客様それぞれがもっている現状の問題に対する解決や、将来の夢に向かうための提案をする。不動産に関するコンサルティング的な活動をしたかったんです。
なるほど。不動産でコンサルティングをしようと思ったわけですね。
不動産や相続の悩みや抱えて困っている人の課題・問題点を見つけて、問題解決に必要な手法と人材、プランを提案する。そして人それぞれの最適解を提供する。僕はそういう風に不動産と関わろうと思って、こういう形で仕事をしています。
だから、たくさんの資格をお持ちなんですね。
(細川さんがお持ちの資格:公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士/宅地建物取引士/二級建築士/ホームインスペクター/賃貸不動産経営管理士/ファイナンシャル・プランナー/相続診断士/相続アドバイザー協議会認定上級アドバイザー など)
もう20年くらい不動産の仕事をしているので、その間に必要に迫られて。
宅建(宅地建物取引士)は不動産の売買や賃貸借をするときに必要な、不動産業界の運転免許証のような資格です。不動産コンサルティングマスターは不動産のコンサルティング技能に関するもので、宅建の上位資格のような位置づけですね。
上には上の資格があって、色々な勉強をされているんですね!
もともと建築に興味があったし、建物に関する仕事もしていましたので、建築士の勉強もしました。二級建築士の資格をとってから住宅の診断やメンテナンスの領域を広げたくてホームインスペクター(住宅診断士)の資格をとりました。
ファイナンシャルプランナーはお客様のライフプランの設計や見直しをする、保険や金融業の人が多くもっている資格です。
相続にかかわるようになってから、相続診断士や相続アドバイザーの資格や相続ナビゲーターの勉強を通じて、これまでの不動産や建築以外の、様々な専門家や士業の方々とのネットワークが広がりました。
各分野でそれぞれ必要であったり役に立ったりするわけですね。知りませんでした!
2.「じっくり、しっとり」とした関係。そのワケは。
細川さんは幅広い知識を生かしながらお一人でお仕事されているということですが、そうすることでよりお客様としっかり向き合うことができるということですか?
そうですね。
じっくり、しっとりとしたお付き合いをしています。
「しっとり」っていいですね〜!
今はこの(コロナの)状況下なので、面会を避けてオンラインでお話ししたり、メールでのやり取りをしている人も増えています。
希望があれば会いに行くし、必要なければほぼオンラインで。
なるほど。
最近はセミナーもしていまして。すごく反響があるんですよ!
オンラインセミナーですね!
オンラインでも、会場に来ていただく面会形式のリアルセミナーも開いています。
不動産に悩みや問題を抱えている人に共通しているのは、誰に相談していいのかわからない。身近に信用できる人がいない。という点なんですよ。
そうなんですね。
僕のところに来てくれださるお客さんも、売りたい、買いたい、相続対策したい、賃貸の土地探しなど目的がそれぞれなので、じっくり腰を据えてお話していきます。「何か困っていることありますか?」って聞くと、「誰に相談していいかわからなかった」とみんなおっしゃるんです。
来られる方にとっては、相談先を誰にするかも悩むんですね。
なので、困っている方はまず最初に「専門家探し・不動産屋さん探しの旅」が始まるんです!
でも内容がわかりにくいんですよ、専門家や不動産屋さんって。なので長旅になっちゃう方も多い。
それは初めてだとつまづきますね〜。
これは仕方ないことなんですけれど、もともとの悩み事に加えて、誰に相談していいのかわからない「心の壁」ができてしまう方が多い。でも、まずは僕の主催するセミナーに来ていただいて、そこで面会したり個別相談に入っていただくと、だんだんとその壁が取れていくんです。
お客さんも「この人誰だ?どんな人やろ?信用できるかな??」って思いながら最初は来られる方もいらっしゃるけど、シリーズ形式のセミナーで来てもらって顔を合わせるうちにだんだんとお互いの人柄がわかってくるんですね。
だんだんと壁が低く薄くなっていくんですね!
それで、「この人だったら自分の問題を相談しても大丈夫かなぁ」「問題解決に近づくかなぁ?」という風に思っていただけるし、僕にとっても、お客様にセミナーを通じて僕の仕事の領域や人柄を知ってもらって、最初の敷居を一歩越えて信頼してくださってからのほうが、後々もお話しやすく、お客様との相談や提案がしやすいんです。セミナーはそういう意味でもお互いにとってありがたい機会になることが多いですね。
3.空っぽの自分が嫌だった。
細川さんが不動産で独立するのには何かきっかけがあったんですか?
僕はこれまでに何回か転職しているんですよ。
そうだったんですね!
不動産業界に入る前の仕事は一般企業のサラリーマンだったんです。営業職で、スーツを着て営業車に乗ってカタログを持って、お客様のところを回って商品を買ってもらったりクレーム対応をしたりする。
全然違うお仕事をされていたんですね。
いわゆる東証一部上場の待遇の良い会社でした。
当時30歳前後でした。結婚して子供もできて、家庭円満で、仕事も良い仲間に恵まれて。毎日が楽しく忙しく過ごしていました。
ところがそんな30過ぎの頃、だんだんと自分自分というものが分からなくなってきたんです。
充実していたものの、漠然とした悩みがあったんですね。
職場の同僚や友人も社会人として安定した生活を送っていました。このまま大過なくずっと会社勤めをしていく。周りはそんな雰囲気でした。
けど、僕自信はそんな安定した環境にいながらも、何か自分の中身が空っぽのような気がして、不安でしょうがなくなってきて。
自分には会社の名前や肩書以外何も備わってない、ということを感じて、すごく悩んでいました。
周りと自分との間に感じ方のギャップがあると確かにすごく辛いですよね。
もうひとつは、僕は学生時代ずっと文系の道を歩いてきたのに、理系や技術職、専門職にすごく憧れがありまして。家や建築、リフォームがすごく好きで。
そんなこともあって、建築の専門学校に行き直そうかと考えてパンフレット取り寄せたり見学に行ったりしていたんですけれど、妻も子供もいるのに仕事もせずに勉強って、それはできないなぁと。
確かに家族がいるとなると、思い切った転職は難しいですよね。
大きな会社の一員として働くことよりも、技術的な分野で「手に職」をつけて仕事をしたいな、と思っていました。自分の技術を磨いて、その道の専門家になって、人様にその腕を評価してもらえるような。
そう思っていたときに、たまたま不動産業界にいた昔の友人に「不動産業してみたら?」って誘われたんですよ。
昔のお友達に言われたことが最初のきっかけだったんですね!
「不動産業界には宅建(タッケン=宅地建物取引士)っていう国家資格があるぞ」「建築やリフォームが好きなんやったら不動産から始めて建築系の仕事に領域を広げて、知識や経験を増やしていったらどうや?」と友人に勧められて、「そうか、不動産業には国家資格があるし、いろんな分野の勉強をして仕事に活かせる。これこそ『文系のなかの専門職・技術職』な分野だ!!」って目からウロコがボロボロ落ちました。
周りからの助言で新たな道が切り開けたわけですね!
ただ当時の僕は、恥ずかしながら不動産の「売買」と「賃貸」の違いさえよく分かってない、未経験どころかマイナスといってもいい状態。
そんな状態だったんですが、妻とも話し合って前職を退職して、不動産業界に飛び込みました。それが不動産業界に入ったいきさつです。
思わぬきっかけ!
4.人に喜ばれ、自分にもストレスのない働き方を。
そこで不動産業のキャリアを積まれたんですね。
単に不動産の売買や賃貸借、管理業務だけでなくて、建築・リフォームや物件の調査診断、収益物件の売買、事業用物件の開発・土地活用、融資や資産運用、それに不動産の相続対策と相続支援などなど。いろんな仕事に関わらせてもらいました。
幅広い経験をされたんですね!
そうしているうちに、いち会社員としてではなく、自分自身の責任と目線で、困っているお客様と直接面会して、信頼関係を築いて、問題点を見つけ出して、問題を解決して喜んでもらえて。という、その一連のプロセスをすごくシンプルにやってみたいと思ったんです。
改めてお客様と真摯に向き合おうと思ったわけですね。
そうですね。現状を変えよう思ったんです。もっとわかりやすくシンプルで、人の役に立つような。それでもって、正直であることで自分にもストレスなく。これも大事です。
忘れがちですが、とても大事なことです。
5.ありのままで信頼関係を築く。
様々な方と接するお仕事だと思いますが、関わっていく中で大切にしていることはありますか?
「正直に丁寧に」と心がけています。
人様と接して財産や個人情報に関わる仕事なので。財産ってやはり命の次に大切なものです。
なので、なによりも相談者様、お客様との信頼関係が大事ですし、その信頼関係って一朝一夕に作れるものではないですね。
何においても信頼関係は大事なことですよね。
その信頼関係を築くために、また、築いた関係を壊さないためには、お客様と「正直に丁寧に」接することが一番だと思っています。
当たり前のことを当たり前にするのは信頼関係を築いていく上でとても大事ですね。
大事なことは、たとえお互いにとって不利益になることでも、隠し事をしたり、言いにくいことを言わないというのはよくないです。僕はもう正直に言います。そう決めてます。
正直に接するからこそ本当の信頼関係を築くことができるということですね。
僕はよく不動産の取引を男女の恋愛に例えたりするんです。
男女の恋愛で言ったら、不動産の仲介業務って仲人さんみたいな役割なんですね。「うちの一人息子にいいひとおらんやろか?」「それなら、こんな感じのいい人いらっしゃいますよ」って。
なるほど(笑)
「私が今住んでる一戸建て住宅、住み替えるから売りたいんやけど、買ってくれる人いるかなぁ?」「それなら、希望条件通りの良い買い手さんいらっしゃいますよ」って。これと同じなんですよ!
仲人さんと同じような役割ですね!
そうそう。そのときに、良いことも悪いことも全部正直に話さないと。
偽りは無しですね!(笑)
「悪いけど、ここ、もうちょっとこうしたほうがいいんちゃいますか?」という言いにくいことも正直に伝えます。「お前、そこまで言うか?」と言われることもありますが(笑)
ありのままですね(笑)
大事なことで「これ伝えとかなきゃいけないなぁ」とか「これ聞いておかないといけないなぁ」ということはできるだけ後回しにせずにお話しますし、お聞きするようにしています。「正直に丁寧に」。
6.ご飯のお供はお褒めの言葉?!
今までお仕事をされる中で嬉しかったことや特に印象に残っているエピソードはありますか?
ありきたりですが、「細川さんにお願いして良かった」と言ってもらえるととても嬉しいですね!
僕がサポートすることで不動産の売却や購入が成功したり、不動産の活用や相続対策ができたり。そんな一連のサポートが落ち着いた頃にポロッと言ってくれたりします。
喜んでいただけたり感謝していただけると嬉しいですよね。
それはもう!
ニヤニヤ思い出しながらご飯3杯はおかわりできる!やっぱり嬉しいし、関わることができてよかったなって思います。
最高のご飯のお供ですね!(笑)
涙を流しながら言ってもらえたこともあって、心に刺さりましたね。
それぞれ当事者の方にとっては、大変な出来事や嫌なことがあったのを乗り越えて、うまくいったというのを涙であらわしてくれたので僕も泣きそうになりましたね。
より一層頑張っていく糧になりますね。
7.毎日少しずつの努力と変化を。
就職であったり進学であったり、将来について悩んでいる学生に向けて何かメッセージをいただけますか?
たぶんね、何でもできるから!わかなさんはこれから就職活動ですよね?
そうですね!
できるのよ!本当に何でもできるから!
「おっさんがそんな夢みたいなこと語って〜」と思うかもしれないけれども、本当に何でもできるので。自分の可能性や人間の可能性を信じて頑張ってください!
可能性、信じてみます!
「今この仕事してるから、この勉強してるから」「忙しいから」は、関係ないと思うんです。体が健康で、きちんと物事を考えることができる頭も持っているので、やりたい!と思えば何でもできるんです。
言い訳であったり無理矢理言い聞かせて避けたり逃げたりするのはやはり良くないですし、もったいないですよね。
目標とする将来のイメージと今の自分とのギャップを把握して、その差を埋めていくスケジュールを立てて。今年はこんな勉強をして、来年はこういったキャリアを積もう。○年後にこんな資格を取ろう。○年後までにこれだけの資金を貯めよう。
そうやって少しずつでも途切れずに準備していったら、必ず目標に近づきますよ。
はい!!
例えるなら、毎日こつこつ紙1枚を積み重ねる努力です。紙1枚って軽くて薄い、厚さ1ミリもないでしょ。でも、毎日1枚ずつ積み重ねると1年後には数十センチの高さになる。小さな努力をし続けるとどんどん高く積み上がる。
慣れてくると毎日1枚が2枚3枚に増やせられるかも。何年か積み重ねると、もの凄く高く堅い山ができる。
これが自分自身のキャリアになる。そう考えたらどんなこともできそうでしょ?
塵も積もれば山となる、ですね。
毎日少しだけ自分を変えていったり積み上げていく努力をしたりすると、学生時代だけでも大きく差をつけることができると思います。学生時代に将来のことをあまり考えずに数々の恥ずかしい失敗をしたおじさんが言うから、余計に説得力があると思う(笑)
「コツコツは勝つコツ」ですね。
仕事を通じて、人柄のいい人、成功している人、夢持っている人、自分の必要なものを手に入れた生活をしている人、色んな人を見てきた中で、小さな努力の積み重ねを大事にしたら誰でも成功するんだなぁと実感しています。
学生の皆さんも必ず目標にたどり着けると思うのでぜひ頑張ってみてください!
自分もより一層頑張っていきたいと思います。
僕、今の若い人見てるとすごいなぁと思うし、いいなぁとも思う。目標があるということは可能性があるということだから!目標が今ない人は何か一つでも見つけてほしいと思う。
もし目標があれば絶対に自分で笑い飛ばすことなく、手段と方法を積み上げて、周りを巻き込んだり教えてもらったりしながら全力で自分を高めていってもらえたらと思います!頑張ってください!
高めていきます!!
就職課の職員みたいになってしまった(笑)
ほんとだ、キャリアセンターの人ですね(笑)
8.画面越しだからできること。
なかなか先が見通せない世の中ですが、何か今後の展望はありますか?
クライアント様との接触の機会を増やしていきたいと思っているんです。
なるほど。
不動産で困っている人の問題解決をしていきたいっていうのが僕の根底にあるので、そのためには知り合って問題を見えるようにしてもらわないといけない。そのためには今のように、ご紹介や古いお付き合いだけではなくて、新しい人と接触できるような機会を作っていきたいです。
「はじめまして」を増やしていくということですね!
セミナーや講習もオンライン化をすすめていきたいですね。ライブのものもあれば、録画編集したセミナーを提供して、あとでいつでも見てもらえるようにして。夜中でも遠方の方でも、僕がどんな仕事をしているのかや、利用内容をわかってもらえるような仕組みを作っていきたいと思っています。
リアルタイムでもオンデマンドでも行うことで、今まで手の届かなかったところもサポートできるようになりますね!
できれば、より細かく裾を広げていきたいので、今も仕事仲間の司法書士さんたちと一緒にチームを組んでやっているんですけど、そこをもっと広げていきたいなぁと!
同じような感覚の同業者や士業、専門家の人たちとのネットワーク、仲間というのを少しずつ増やしていきたいと思っています。
仲間がいるとより一層力が湧きますよね!
あと、セミナーを増やしていきたいのには、接触機会を増やしていきたいということだけではなくて……
いつもセミナーの席で言うんです。「これをきっかけにしてどんどん勉強してください!」って。「それが成功・問題解決への一番の近道です!」って。不動産に限らずですけれど、「専門家に全てを任せてしまわない!」「ご自分にあう良い専門家を見つけて、その専門家と良好な関係を作るためには、まずはご自分自身勉強することです!」と話しています。
まずは自分で勉強することが大前提なんですね。
ほんの少しからでいいんです。ご自分の困っている分野、知りたい分野を勉強するきっかけを作って、色々考える機会を広げてほしいと思っています。基礎知識を身につければ、ご自分にあった専門家を選び出すことができます。
料理に例えると、自分にあった美味しい料理かどうかや、腕のいい料理人さんかどうかは、食べてみたらわかるじゃないですか。お店を食べ比べると、自分の好みや相性もわかってくるし、「ここ美味しいなぁ」「食材が新鮮だなぁ」「塩味が抜群やなぁ」とか、細かいところまで良さや違いに気付くことができるじゃないですか。
すごく納得できる例えです!本当にそうですね……
だから、不動産や相続のことも、まずはご自分のペースで勉強をしてほしくて。そのためにはオンラインの動画セミナーがうってつけだと思っています。
1日少しずつでも動画を見てくれたらそれでいいですね。オンラインでいつでも見ることができれば、仕事帰りにでも週末にでも見てもらえたら知識や経験が身についたり、そこから更に勉強するきっかけを作ってもらえたりするのかなぁと思っています
悩みを抱えている人が少しでも減るといいですね!
9.地域密着型のコワーキングスペース。
細川さんはシェアオフィスとして利用されていますが、そんなビィーゴの気に入っているところはありますか?
雰囲気ですね。
真面目で丁寧なのが醸し出されてるんで!手作り感や一生懸命やってるんだなぁという、心地のいい汗の匂いを感じるんですよ。
素敵な表現をありがとうございます!
地域密着型コワーキングスペースというか、やりたい人たちが集まってわちゃわちゃ心地いい空間を作ろうとしてくれてるのが伝わってきます!それがすごく嬉しくて、いいところです!
家族、学校や仕事、そしてビィーゴという第3のコミュニティのようになってるのが私自身も嬉しいなぁと思います!
おそらく他では真似できないと思います。本当に地域に根差してやっている人たちでないと成功できないと思うので。
もっともっと発展していくと思っています。
ありがとうございます!
10.あんなことやこんなこと!
「ビィーゴは〇〇が出来る場所!」ということで、細川さんにとってビィーゴは何が出来る場所でしょうか?
逆に質問しますが、わかなさんにとっては何ができる場所ですか?
私は一人暮らしというのもあって、ここビィーゴが唯一の一人じゃない空間になります。
今年はオンライン授業となり、家に一人でいる時間がとても増えたので、ビィーゴに来ることで心の元気を保っています!
良いですね〜!
大学とは違う色んな体験ができるね。
細川さんにとって、ビィーゴはどうですか?
本当はもっと活用させてもらいたいんですけど、最近はあんまり来ることができてなくて……
僕にとっては「今まで出来てなかったことができる場所」ですかね。作業する環境が整っているので、具体的にはないけど、あんなことやこんなことができる場所です!
細川さんへのお問い合わせ
枚方市・寝屋川市を中心とした京阪エリアで不動産の相続対策・相続支援、有効活用、売買・賃貸借や賃貸経営のコンサルティングを行っています。
「わかりにくいことを、わかりやすく」を心がけ、不動産や不動産相続についての講演・セミナー活動をちょいちょいと。
お客様のかゆいところに手が届く「まごの手のような不動産アドバイザー」であり続けます。
細川さんのプロフィール
細川 皓史(株式会社ウェルカムホーム 代表取締役)
一般企業の営業マンをしていた頃に「手に職をつけたい(専門職としての技能を身につけたい)」との想いから不動産業界に転職。2016年に株式会社ウェルカムホームを設立。現在では不動産の相続・活用のアドバイザー、不動産売買賃貸借の他、リモートによる講座や相談、コンサルティングなども行っている。
編集後記
細川さんとじっくりお話ししたのは今回が初めてでした。
事務所がビィーゴにある細川さんですが、そこでのお仕事内容や今までの職歴など、知らないことをたくさん知ることができ、距離が縮まりました。
可能性さえ信じて努力を積み重ねればなんだってできる。
私も細川さんのように目標達成できるよう、自分に正直に過ごしていきたいと思います。
── 細川さん、素敵なお話をありがとうございました。