トークセッション&交流会『みんなのオシゴトーク「ワークライフバランス」について考える』の様子をレポート!
2022年4月10日(日)にビィーゴのキッチンスペースにてトークセッション&交流会 「みんなのオシゴトーク〜私らしいはたらき方、はじまる。〜」を開催しました!
今回のテーマは「私らしいはたらき方」です。ここ数年で生活が大きく変化し、皆さんの当たり前も変化しているのではないでしょうか? はたらき方もその一つ。生活の大部分を担っている仕事だからこそ、自分らしいはたらき方を見つけたいもの。
今回のイベントはトークセッション形式で行いました。トークセッション#1のテーマは「ワークライフバランス」です。ゲストはSEOディレクターの境田剛士さんとWebディレクターの小野島颯馬さんのお二人です。お二人にはそれぞれの専門的なお仕事内容以外にも、幼少期から人生を振り返って頂き、生き方や働き方などについて詳しくお話を伺いました。
それでは実際に参加したスタッフわかなが当日の様子をリポートします。当日参加できなかった、という方もぜひ最後まで目を通してみてください!
イベントは2部構成。前半は、境田さんと小野島さんがそれぞれ人生を振り返りながらご自身の専門についてトークを。後半は、「ワークライフバランス」をテーマにクロストークを繰り広げました。
「わたしの履歴書」
お二人にはビィーゴの独自ツール「わたしの履歴書」を使って、それぞれの人生について振り返っていただきました。また「わたしの履歴書」には、誕生から今までを折れ線グラフで書く欄もあり、「これまで」や「これから」の振り返りができます。
SEOディレクター境田剛士さんの生き方・働き方
SEOディレクターの仕事とは
SEOとは(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の略で、検索エンジンを使ったマーケティング戦略のひとつです。境田さんはSEOディレクターとして主にGoogle検索の順位を上げるお仕事をされています。
境田さんのこれまで
境田さんは30歳の頃にSEOに出会い、現在は枚方を拠点にSEOディレクターとして活躍されています。20代は迷走しながらも、カメラマンやCM制作など様々なお仕事を経験されたそうですが、次々に倒産したため、人に自分の人生を任せる怖さを覚えて起業を考え出します。
途中、詐欺師に騙され多額の借金を背負ったこともあるのだとか。そんな時、手元にあったMacBookでホームページを作ったことをきっかけにSEOと出会ったそうです。
境田さんが代表取締役を務める株式会社JTPマーケティングの「JTP」とは人徳ポイントの略だそうです。「お世話になっていたある社長に『境田はお金を稼ごうと思わずに、人徳ポイントを稼ごうと思ったら上手くいくで!』と言われ、JTPというキーワードが降りてきまして。」とお話された境田さん。JTPを意識してから仕事が好調に進むようになったということでした。
Webディレクター小野島颯馬さんの生き方・働き方
Webディレクターの仕事とは
WebディレクターとはWebの制作や運営において、プロジェクトの管理を担うお仕事です。小野島さんは主にホームページの作成やネットショップのデザイン、構築などの制作部分のお仕事をされています。
小野島さんのこれまで
Webサイトとの出会いは小学校の授業。授業でWebサイトを作成したことを きっかけにWebの世界にハマり、10歳の頃に初めて個人サイトを作ったそうです。それからTwitterやブログを初めてお金を得るようになったのだとか。
「先程、境田さんが20歳の頃は迷走していたとおっしゃっていたんですけど、今、まさに迷走中です。」とお話された小野島さん。働くほうが楽しいと感じた小野島さんは大学を1年で中退して知り合いの会社に勤め、25歳で独立。現在はWebディレクターとしてだけでなく、株式会社BUG SOLUの取締役として企画やシステム・事業開発のお仕事もされています。
また境田さんとは枚方で花火大会の打ち上げをする団体で出会い、いろいろな大人の方と知り合ったことが人生の転機になったとお話されました。
クロストーク&質問コーナー「ワークライフバランスについて」
今回のクロストークテーマは「ワークライフバランス」です。
ワークライフバランスとは、仕事と仕事以外の生活との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のこと。ワークライフバランスを実現することでプライベートの充実度が高まり、結果として仕事に対する生産性も高まるとされています。
Q.趣味も含め、お二人は仕事以外にどのような活動をされていますか?
境田剛士さん(以下、境田):家族と過ごす時間をしっかり取っています。あと花火。先程小野島くんが言っていたように、枚方に花火大会を復活させる活動をしている団体があって、僕もメンバーとして活動しています。その他にも北大阪商工会議所青年部という団体に所属しています。枚方・寝屋川・交野で商工業を営んでいる方の仕事が上手くいくようサポートする組織の青年部で理事として会員間の交流を促しています。
ーー境田さんキャンプお好きですよね?
境田:趣味でキャンプによく行くんですけれども、5歳と3歳の子どもも連れて行って、月に1、2回、2泊3日平日というちょっと贅沢な時間を過ごしています。
ーー小野島さんはどうですか?
小野島颯馬さん(以下、小野島):「ワークライフバランス」というテーマなんですけど、僕の場合はバランスがとれていないタイプの人で(笑)「ワークライフ」です。趣味で言うと花火の活動であったり、僕も所属している商工会議所青年部での活動ですかね。もともと人と喋るのは好きですけど、それが趣味と言えるかどうかは人それぞれですよね。あとは自分で何か作ってみること。ホームページもそうですね。僕は趣味から入って突き詰めていったら結果的に仕事になっていたというのがほとんどなので。ワークライフバランスというより本当に「ワークライフ」ですね。
ーー人によって1:1が良いのか2:8が良いのかは違いますよね。調和が取れているかどうかは主観的なものなので、周りがどうこうというよりかは本人次第ですね。境田さんの比率はどのくらいですか?
境田:今は仕事2、プライベート8ですね。家族の割合が一番多いです。夕方には子どもと近くの公園に行って遊んだり、子どもを預けて嫁と散歩したりすることもあります。あとキャンプとか!
ーー意識的に家族との時間を使おうと心掛けて?
境田:心掛けていますね。子どもが生まれるまでは仕事ばっかりでしたが、今はありがたいことに仕事も安定しているので。後悔のない人生を過ごすとはどういうことかなぁと考えた時、やっぱり子どもが小さい頃は一緒に過ごしたいと思ったのでいっぱい時間を使うようにしてます。多分子どもが遊んでくれるのって小6くらいまでだと思うんですよ。あと7年くらいかな。その後は相手をしてくれないか一緒に遊べないかだから、その後にしないといけないことって背中を見せることじゃないかなぁ。仕事に本腰入れて、「仕事してるお父さんかっこいいなぁ!」と思ってもらえるような。良い影響を与えることはむしろ仕事を頑張ることかなぁと考えています。
ーーなるほど。小野島さんはやはり仕事が多いんですかね?
小野島:仕事と自分の好奇心の探求みたいなことばかりしてますね。
ーー花火の活動以外に何か趣味とかあるんですか? 休みの日の過ごし方とか。そもそも、もう休みという概念がないという状態でしょうか?
小野島:休みとは? という感じですかね。休みという概念があまりなくて。かと言ってブラックな仕事でもなくて、本当に皆さんで言うところの美味しいご飯を食べに行ったり、キャンプに行ったりが、僕にとっての好奇心を満たす、できないことができるようになるというものなので。そういう意味では休みのような時間もけっこうありますね。
ーー仕事と休みが一体化していて、生活そのものが仕事のヒントになっている状態ですね。
小野島:興味を持ったものが仕事になったり、青年部でご飯に行ってそこから仕事になったり。もちろん花火もそこから仕事になったので。
Q.ワークライフバランス。仕事外の活動やプライベートの時間はどう仕事に影響していると思われますか?
境田:あるんでしょうけどあんまり影響を感じたことないかなぁ。日々ストレスのない生き方を目指しているので、良い過ごし方ができていると思います。ノンストレスで仕事に臨めるのは良い影響ですよね。
ーーどこかにリラックスする時間があることで、メリハリを付けられるようになっているんですね。
境田:小野島くんと似てるけどあまり境目がなくて。仕事の予定も遊びの予定も同列でスケジュール表に入っていて全て同じように過ごしているので、「仕事は楽しく。遊びは真剣に。」という気持ちですかね。
Q.仕事以外でのお二人の交流は?
境田:あるね! プライベートもお互いよく知ってるし、子どもと一緒に遊んでもらうこともあります。でも最近あんまり喋ってくれないから寂しい!
ーー世代差あると思うんですけど、世代を越えた友人関係ですか?
境田:そうですね。何が教えられているかと言われるとわからないんですけど、師匠になろうと思っているんですよ。小野島くん僕の一回りくらい下? もっと?
小野島:もっと!20歳以上、下!
境田:だからもう子どもくらいなんですよね。僕の子どもが今5歳なんで、小野島くんにうちの子どもの師匠になってねってお願いしているところなんですよ。
ーー師匠というのは具体的にどういった?
境田:人生の師匠で。もし子どもが「Webのことやりたい!」って言ったらガッツリ教えてもらえるだろうし。
ーー生き方のロールモデルですね。
境田:そうですね。親から教えられることって近いからこそ受け取れないことがあるじゃないですか。その間に入ってくれる人として小野島くんがいたらいいですよね!
Q.小野島さんから境田さんのライフスタイルを見て感じることは?
小野島:羨ましいなぁと。僕は年上でも年下でもきちんと敬意を持って接しようというタイプなので、尊敬するところを挙げると切りがないんですけど。仕事でも人生でも先輩ですし。楽しそうやなぁとは常に思いますね! 仕事も含めて楽しんでて。境田さんを見ていると顔が広いなぁという印象なので、人当たりの良さがすごいなぁと思います。
Q.仕事で付き合っている人と趣味で通じて付き合っている人との人間関係の違いは?
境田:あんまり分けて考えたことないんですけど、僕は仕事だけの付き合いあんまりないんですよね。だから仕事を受けるにしても、よく知っている人だから手伝ってあげようって思うとか。相手も僕のことを知っているから、よくわからんSEO分野の仕事でも「境田やったら任してみようかなぁ!」と依頼を頂いていると思いますし。
ーー人柄がわかるからこそ頼まれたり頼んだりですね。
境田:仕事を始めて1、2年とか終わるような関係は望んでいないので、一度関わりを持ったら30年はお付き合いしたいと思ってます。だからこそ気の合う人としたいし、飲みニケーションで仕事が進んでいくような関係、お付き合いをしていきたいです。
ーー小野島さんはどうですか?
小野島:僕も分けてはいないですね。世代的に飲みニケーションの世代とは離れるんですけど僕も2パターンで、小中高の友達か仕事のお付き合いの人です。なので大人になってから知り合った人は大体がお仕事や地域の活動で知り合った人っていう感じですね。
ーー人間関係を作るという意味ではJCも大きいですよね。
境田:ビィーゴも交流会やイベントで知り合う人もたくさんいて、仕事にもプライベートにもつながりができてありがたいです。
ーー小野島さんはコワーキングを通じてお友達になられた方はいらっしゃいますか?
小野島:ビィーゴ会員になって1年が経とうとしてますが、ビィーゴで知り合った方は多いですね。交流きっかけでお仕事につながることもあったりするのかなぁと思います。
ーーちなみにお二人はいきなり話しかけられても大丈夫ですか?
境田:話しかけてほしいですけど話しかけづらいところもありますよね!だから交流会が大事かなぁと思います。そこで、「はじめまして!境田です!」っていうのがあったらそれ以降話しかけやすいし話しかけてもらいやすいから!
ーー小野島さんも声掛けOKですか?
小野島:頑張ってくるようにしますんでOKです!
Q.独学で稼いでいく中でわからないことがあった場合、誰かに相談したり聞いたりされたんですか?
小野島:稼ぐと言っても小遣い程度ですし、今日もアフィリエイトの方いらっしゃるのであまり誇れる実績ではないんですけど、基本的にはググって解決します。昔からなんでもググる癖はついてるんですよね。なので誰かに聞かずになんでもググって試してダメだったらまた試してみて、を繰り返してまいす。
ーー誰かに直接アドバイスを求めるのではなくて、全てネット上で完結させているということですか?
小野島:技術的なことは完全にネットで調べて解決します。あとは、例えば「〇〇 効率化」で調べて見つけたものを取り入れていますね。仕事の進め方や人付き合いは今ここにいる境田大先生! に聞いたりはしますけど、技術てきなことはすべてググって解決します(笑)
Q.連続してマイナスなことが起こったときの、「自分は絶対上がってやるぞ!」という気持ちはどういったものがありましたか?
境田:もともと楽天的で、落ち込む時も短期間でシュッと終わっちゃいます(笑)倒産で会社に就職して勤める怖さを感じるようになったんだけれども、その経験が24歳で良かったなぁと思います。もし40歳とか50歳でこんな目にあったら詰んでしまうなぁと思って。「人の船に乗るのは嫌だなぁ〜自分でやりたいなぁ」と思いました。「なんとかなる!」って思ったらなんとかなったのが僕の実体験なので。始めるのに遅いとかないし、その時その時でベストを尽くしていたら状況が好転していくので。色んな人の助けを借りながらやっていくと絶対上手くいくので頑張ってください!
Q.今の仕事のスタイルを確立させるまでに、やりたくないことをどれだけしてきましたか?
境田:あんまりしないですね。でも「好きな人の仕事をやりたいなぁ」とか「やりたい仕事をやりたいなぁ」というところはブレずにやってきたつもりです。基本やりたくないことはやってないんだけど、ただ、やりたいことの周りに面倒くさいことはたくさんあります。事務仕事とかね。ものづくりしたいのに請求書を書かないといけないとか。「やりたいかやりたくないかで言ったらやりたくないけれども、それをやることでやりたいことが続けられる」という意味合いでのやりたくないことはずっとついてまわります。
小野島:まずはやりたくないということの定義からだと思うんですけど。基本的にこの仕事やりたくないなぁと思うものはないです。ただ、「電話をするとかの緊張はしたくない!」、「チャレンジするの怖いなぁ」とかのやりたくないことはありますね。でもそれを越えたあとに良いことがあると思います。そもそも、やりたくないことは乗り越えた先の自分のやりたいことをするために出てくる壁だと思うので。
Q.独立に向けてスキルアップのために心がけることは?
境田:仕事は軌道に乗って依頼がパンパンになってから選ぶべきだと思うんですけど、そこにたどり着くまでのスキルを身につける段階であれば、「お金出せないけどこれ手伝ってほしい!」と言われたのが自分のしたい方向に合っているのであればどんどん手伝ってあげるといいと思います。そうすることですぐには報酬が得られなくても自分のスキルが上がるから。相手は仕事を手伝って上手くいったらいらなくても返してくれるんですよ! 身の回りのお手伝いはしてあげていけばそれが自分のスキルアップにつながるかなぁと思いますし、僕もそうしてきました。
小野島:僕の体験では母親の肩揉みしてお金もらえたところからスタートしてるので、例えば何か人に頼まれたことをとことん極めてみる。そうすることでスキルが付いてどこかのタイミングで仕事になる時が来ると思います。それの連続ですよね。例えばググって「もっといい方法ないかぁ? もっと上手にできる方法がないかなぁ?」って。人が困っていることをとことん極めて解決してあげていたら、仕事になっているかなぁと思います。
まとめ
今回のクロストークはSEOディレクターの境田さんとWebディレクターの小野島さんにご登壇いただきました。境田さんと小野島さんはまさに師弟関係。トーク中にも仲睦まじくお仕事だけではない、プライベートの過ごし方までお話を伺うことができました。仕事もプライベートも両方を充実させるためのヒントを得ることができたのではないでしょうか。
【登壇者紹介】
境田 剛士(さかいだ たけし)さん
美術大学の建築学科在学中に写真や立体造形に興味を持ち、就職活動をせずに卒業。スナップカメラマンのアルバイトに。30歳の頃にSEOの世界へ独学で飛び込み、現在SEOディレクターとして、主に枚方で活躍中。
小野島 颯馬(おのじま そうま)さん
元々パソコンに興味があり大学入学時よりネットショップの運営会社で働く。
仕事の楽しさに気付き、大学を中退して会社に就職。昨年独立し、現在はWebディレクターとしてだけでなくボランティア活動にも取り組む。
ビィーゴ大学とは
ビィーゴ大学は、ビィーゴ会員が得意な分野を生かして先生になり、普段なかなか聞くことができないビジネス・仕事に直接繋がるノウハウを教えてもらえるスクール事業です。
次回、みんなのオシゴトーク開催は7月18日(月・祝)海の日に開催!ぜひご参加ください^^