伴桃子さんに聴く「やりたいことが見つけられなくても世界は広がる」【ビィーゴ会員様インタビュー】

第26回目となるビィーゴ会員インタビュー。ゲストは独立して社労士事務所を営む伴桃子さんです。
社会保険労務士の試験をきっかけにビィーゴを利用し始め、現在ではビィーゴのスタッフとしても活躍する伴さん。
独立してさぞやりたいことをやっているんだなと思いきや、話は意外な展開に(笑)。ぜひ最後までお読みください。

伴 桃子
交野市出身。損害保険会社に新卒で入社、転職し人事労務管理担当、社労士事務所を経て、2024年に独立。自ら社労士事務所を経営しながら、ビィーゴにも勤務。趣味はドラマの早見。ミニマリストを目指している。
<インタビュアー>
アサカワ ミト(ビィーゴ コミュニティマネージャー)
<ライター>
山﨑 謙(ビィーゴ 金曜限定コミュニティマネージャー)
社会保険労務士とビィーゴ、二足のわらじ


今日はよろしくお願いします!まずは現在のお仕事を教えてください。

社会保険労務士(以下社労士)として仕事をしています。ビィーゴでも働いていて、朝のシフトが終わった後に社労士の仕事をすることが多いです。

社労士としてはどんなお仕事をされているんですか?

お客様の給与計算や書類作成をしています。


コワーキングスペースを知ったきっかけはなんですか?

ビィーゴ以外のコワーキングスペースは知らないんですけど、4〜5年前にインターネット検索をしてビィーゴを見つけて、資格の勉強でたまにドロップインしていました。

へぇ〜、そうなんですね。

あれ?ミトさん知らないんですか?

知らないですね…。
え?そうやったんや…。

誰も知らない…(笑)


社労士の資格を取ろうとしたのはどうしてですか?

社労士として働く前の会社で人事労務管理担当になったんです。その時に顧問の社労士さんにすごく助けてもらっていて、どうやったら自分でできるようになるんだろうと思ったのがきっかけですね。
会社を辞めるときはワクワク感だけがあった

会社はどれくらいまで勤めていたんですか?

仕事を辞めたのとほぼ同時に独立したので、去年の8月です。
本来はもう少し早く辞める予定でいろいろ考えていたのですが、結局8月になったという感じです。

独立しようと思ったのは?

会社が嫌で辞めたかったというわけではないんですよね。でも社労士が自分のやりたい仕事だとも思えなくて、「このままでいいんかな」という思いがずっとあって。年齢を考えても「やりたいことを1から探す最後のチャンスだな」と思って辞めて、でも社労士の仕事はできることではあるので独立することにしました。


辞めるにあたって不安はありましたか?

普段、なんでもかんでも心配になるタイプなんですけど、仕事を辞めるときはなぜか何の不安もなかったです。「どうなるんやろう」というワクワク感だけがありました。
独立、そしてビィーゴで働き出す

その後独立されてビィーゴで働き始めると。

そうです。
社労士って登録住所が公開されるんです。家の住所を知られるといろいろ困るじゃないですか。どこで住所を借りようかと思ったときに「ビィーゴで借りればいいやん」ってなって、サイトを見たらバイトの募集もあって、「ビィーゴで働けたらいいやん」と。


何を隠そうそのタイミングのバイト募集で、応募してきたのが山﨑さん!(笑)

え?あ?びっくりした!そうなの!?(完全に気を抜いていた山﨑)

ある意味、伴さんと山﨑さんは同期かもしれないですね(笑)
独立後がらりと変わった休日の過ごし方

8月から独立して、ビィーゴでも働くようになって、それまでと変化はありましたか?


ライフスタイルが変わりましたね。
社会人になってから週5フルで働く、かつ残業になるじゃないですか。さらに休日出勤も…となると、土曜日に1週間の疲れをとって、日曜日に翌週の1週間に備えることしかできなかったんですよ。
会社と家の距離もあったので、朝7時過ぎに出て、夜9時、10時に帰ってきて…となるともうしんどいじゃないですか。どこにも楽しさがない。
でも今は精神的にも体力的にも余裕ができたので、休みの日を楽しむ余裕がある。「なんかやってみよう」という気力が湧いてくるんです。「こんなに楽しめたんやな、自分」と感じられるようになったのが一番大きいですね。

ビィーゴには人生を楽しんでいる人がめちゃくちゃ多い

ちょっと質問が似てしまうんですけど、ビィーゴに入ってから印象的なできごとはありましたか?

これ!という大きいできごとはないんですけど、ビィーゴには人生を楽しんでいる人がめちゃくちゃ多いなと思いますね。
週5勤務の会社員をしていた間、人生を楽しんでいる人に囲まれることがなかったんですよね。「みんな疲れてるな…」と感じられる空間に居たので。


具体的に誰がとかはあります?

スタッフもそうですけど、毎日来られている会員の方とかですね。最近はいろいろお話できるようになってきたこともあって、お話を聞いているとすごく楽しそうだなと。
「やりたいことを見つけたい」話がまさかの展開に

今後こういうことをしていきたいという願望はありますか?


ビィーゴに来て半年以上経って楽しく過ごしているんですけど、まだやりたいこととか好きなことが見つかっていないので、引き続きそれを探していきたいなと思っています。

伴さんのやりたいこと見つけるイベントやったらいいんじゃないですかね?
「伴ナイト」(笑)

めちゃめちゃ難しくないですか?約30年私が探し続けても見つからないのに。

いろんな方の知見集めたらできそうな気がするんですけどね。

(ここあたりからやりたいことの悩み相談がはじまるのですが中略)

ちょっと本当に「やりたいこと見つけるナイト」というイベントをしないとですね。やりたいこと見つけたい人いっぱいいるんじゃないですか?

こんなインタビューしててなんですけど、やりたいこと見つけるの無理な気はだいぶしてるんです。

え!?こんだけいろいろ聞いたのに!?(笑)


ビィーゴに来てわかったことが「ああ(仕事やプライベートを楽しんでいる人達に)はなれない」と…(苦笑)
人間の種類が違うということを学んだので、憧れていてもなれない。
なので「やりたいことをやる人生に憧れるのをやめよう」かなって。

なるほど。それわかるの大きいですけどね。やりたいこととできることって違うんですよね。
さっき伴さん「私ができることって私の中で面白くないことなんです」ってお話されてましたけど、面白くないことを続けられるってすごい才能なんですよ。
必ずしもやりたいこと(面白いこと)を仕事と一致させる必要はないんじゃないですかね。


そうですね。もし趣味の部分で何か見つかったら、自分のできることで働いて、休みの日を楽しみに生きていけばいいかなって。

それでいいんじゃないですかね。
環境を変えると自分の世界が広がる

最後になりますけど、伴さんから自分と同じようにやりたいことが見つからないと思っている人にメッセージはありますか?

私はやりたいことがなかなか見つからなくて「やりたいことの見つけ方」みたいな本をめちゃめちゃ読み漁ってたんです。でも机に座ってそんな本を読んでたって、何も変わらないなって。仕事を辞めろとまでは言わないですけど、思い切って環境変えるというのはありだと思います。


まさに伴さんが今そうされているし、それによって今までとは違う感じになってきてるんですよね?

今までいろんな人と関わったり、いろんなことを経験してきたつもりだったんですけど、自分の生きてきたところってめっちゃ狭くて限られた範囲だなというのは、最近いろんな人と話してて思います。全然知らない世界がいっぱいあるんですよね。
仕事に関してもちょっと合わないなと思ったときに、どこかに転職するという選択肢しかなかったんですけど、そもそも人に雇われていない人がいっぱいいるじゃないですか。
そういう全然違う人生や違う世界にいる人に関わってみると自分の世界が広がる感じがしますね。

コワーキングスペースに来ていただいてそう感じてもらえるのはうれしいですし、そういう方にこそ来ていただきたいなと思いますね。
今日はありがとうございました!

伴さんのプロフィール

伴 桃子
交野市出身。損害保険会社に新卒で入社、転職し人事労務管理担当、社労士事務所を経て、2024年に独立。自ら社労士事務所を経営しながら、ビィーゴにも勤務。趣味はドラマの早見。ミニマリストを目指している。
編集後記
伴さんにはじめてお会いしたとき、周囲にバリアを張っているようで「掴みどころない人だな」と思っていたのですが、お話してみるとすごく冷静にいろんなことを見ていらっしゃるし、自分の立ち位置もしっかりと把握されていてすごいなと思ったことを思い出しました。
一方で、常に自分がこれでいいのかを模索されていて、今回の記事を読んでいただいてもその心情の変化や話の面白さはわかっていただけたのではないかと思います。
コワーキングスペースは何も目標が決まっている人ややりたいことがある人だけの居場所ではなく、何かを探している人、自分はあんまりなんだよな…と思っている人の居場所でもあります。
人それぞれが持っているものが他の人にいい影響を与える場所で、それこそ伴さんがおっしゃる「自分の世界を広げる場所」なんだと思います。
はたして伴さんは今後やりたいことが見つかるのか?そしてそれをサポートするイベント「伴ナイト」は開催されるのか?(笑)
やりたいことが見つかろうが見つからなかろうが、今後の伴さんが楽しみです。
伴さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
(スタッフ:山﨑)
